岡山県高梁(たかはし)市は岡山県の中西部に位置し、国の重要文化財で、現在天守を持つ山城「備中松山城」で知られています。
年間平均気温は約14℃で、低地部は比較的温和な気候に恵まれています。高梁市は農業が盛んで、美味しい野菜や果物が手に入りやすい点も魅力です。
また、教育機関や医療施設が多く、子育て支援も充実していることから、家族連れで移住するまちとして人気を集めています。
ぜひ本記事を読んで、高梁市への移住を検討していただけると幸いです。
Contents
1. 移住検討者が知っておくべき高梁市の3つの特徴
はじめに、移住検討者が知っておくべき高梁市の3つの特徴について解説します。
- 住みたい空き家がきっと見つかる、バラエティ豊かな空き家バンク物件の豊富さ
- 山・川・雲海のある、田舎感あふれたまち
- 活断層のない厚さ30㎞の安定した岩盤に守られた土地
1-1. 住みたい空き家がきっと見つかる、バラエティ豊かな空き家バンク物件の豊富さ
高梁市の公式サイトでは、移住希望の方向けに空き家物件を紹介しています。
平成19年の制度開始から成約件数は400件以上、常時60件以上の物件を掲載しています。なお、令和5年度の成約件数は59件でした。
掲載物件は、古民家から新築に近い物件までバラエティ豊かです。賃貸物件を例に挙げると、家賃は月額2万円〜5万円となっています。売買物件は破格の5万円からです(2024年5月末現在)。
空き家バンクの手続き方法は次のとおりです。
- 公式サイトで情報確認(利用者)
- 住もうよ高梁推進課に利用希望申込書を提出(利用者)
- 希望物件の詳細を郵送でお知らせ(高梁市)
- 所有者と直接交渉(利用者)
- 交渉結果を高梁市に報告(利用者)
気になった方は、下記URLにアクセスして詳細をチェックしてみてください。
https://www.city.takahashi.lg.jp/site/sumouyo/inaka-gurashi.html
1-2. 山・川・雲海のある、田舎感あふれたまち
高梁市の魅力は、山・川・雲海のある田舎感あふれたまちであることです。
高梁市は岡山県の中西部に位置する市で、標高700m以上の山や、折り重なるように連なる山と川が織りなす絶景を楽しめます。
9月下旬〜4月には、海のない高梁市に「雲の海」が現れます。特に10月下旬から12月上旬の雲海シーズンには、濃い朝霧の雄大な雲海が期待できます。(※気象条件によります。)高梁市の代表的な雲海スポットは次の3つです。
- 備中松山城展望台
- 霧の海展望の丘
- 弥高山公園
備中松山城雲海展望台
高梁市の雲海スポットといったら、備中松山城雲海展望台は外せません。備中松山城雲海展望台は高梁市松山の山中にあり、運がよいと雲海に浮かぶ備中松山城を見られます。
雲海が現れやすいのは、とくに10月下旬〜12月上旬の午前8時頃です。前日の気温と当日の朝の気温差が大きいほど、雲海が見られるチャンスが増すといわれています。
三菱自動車工業株式会社が人工知能を用いて雲のでき方や形状をシミュレーションしたうえで、雲海出現確率を弾き出しています。雲海の出現確率を知りたい方はこちら。
https://www.mitsubishi-motors.co.jp/special/weekend-explorer/unkai/about_navi.html
連絡先 | TEL:0866-21-0217 |
担当部署 | 高梁市観光課 |
住所・アクセス | 岡山県高梁市松山 |
URL | https://www.city.takahashi.lg.jp/site/bichu-matsuyama/unkaitenboudai.html |
霧の海展望の丘
出典:https://www.okayama-kanko.jp/spot/15262
備中松山城展望台の反対側から雲海を楽しみたい方には、霧の海展望の丘がおすすめです。
吉備高原の山々が霧に包まれると、まるで大海の無数の小島のような幻想的な景色が広がります。
霧の海展望の丘にはベンチが設置されており、座りながらゆったりと雲海を楽しめます。トイレや自動販売機も設置されており、家族や恋人同士で雲海を眺めたい方にもおすすめです。
連絡先 | TEL:0866-26-1001 |
担当部署 | 松原地域まちづくり推進委員会 |
住所・アクセス | 岡山県高梁市松原町松岡 |
URL | https://www.city.takahashi.lg.jp/soshiki/9/kirinoumi4240131.html |
弥高山公園
弥高山公園は、標高654mの弥高山を中心とする自然公園です。春は10万本のツツジ、夏はあじさい、秋から冬にかけては紅葉や雲海、冬には雪化粧と季節折々の顔を見せてくれます。
弥高山公園山頂からのパノラマ雲海は圧巻で、備中松山城展望台や霧の海展望の丘に引けを取りません。
弥高山中腹にはキャンプ場や貸別荘などもあるため、年間を通して楽しめるスポットです。
連絡先 | TEL:0866-48-3475 |
担当部署 | 一社)高梁市観光協会川上支部 |
住所・アクセス | 高梁市川上町高山4301-1 |
URL | http://www.yataka654.com/modules/contents/index.php?cat_id=4 |
1-3. 活断層のない厚さ30㎞の安定した岩盤に守られた土地
高梁市は、地震に強いまちとして知られています。
高梁市の地震が少ない理由は、活断層のない厚さ30㎞の安定した岩盤に守られているためです。また、高梁市は内陸部にあるため津波の心配はありません。
岡山県の活断層は全国的にも少なく、地震が少ない県として知られています。その中でも、活断層がなく安定した岩盤に守られている高梁市なら、県内の中でもとくに安心感が強いでしょう。
ただし、近い将来発生するといわれている南海トラフ巨大地震では、市内でも震度4〜5強程度の揺れが想定されています。
高梁市では、いずれ来るであろう災害に備えて万全の対策を行っています。高梁市防災マップは下記URLからアクセス可能です。
https://www.city.takahashi.lg.jp/soshiki/102/bousaimappu.html
2. 高梁市の暮らしに関する情報
ここまで移住検討者が知っておくべき高梁市の3つの特徴について解説しました。続いては、高梁市の暮らしに関する情報について紹介します。
人口 | 26,448人(2024年4月末現在) |
面積 | 546.99km² |
学校数 | 小学校14、中学6、高等学校5、大学1 |
気候 | 年間平均気温 14℃前後 年間平均雨量 1,200mm~1,500mm程度 |
医療施設数 | 病院数4施設、一般診療所数18施設 |
交通アクセス | 飛行機:岡山空港から車で約40分 電車:JR岡山駅より伯備線でJR備中高梁駅下車 特急列車で約35分 各駅停車で約50分 車:岡山自動車道・賀陽インターチェンジより国道484号で約15分 岡山自動車道・有漢インターチェンジより 国道313号で約25分 |
ハローワーク高梁管内有効求人倍率 | 1.44倍 |
保育所・幼稚園 | 幼稚園3、保育所3、こども園4 |
下記で高梁市が住みやすい理由について解説します。
- 農業が盛んで美味しい野菜や果物が手に取りやすい
- 子育て世帯が助かる支援制度が豊富
2-1. 農業が盛んで美味しい野菜や果物が手に取りやすい
高梁市は農業が盛んで、美味しい野菜や果物が手に入りやすい環境です。
農地は多くが高原地帯に位置しており、果樹や野菜の栽培が盛んに行われています。とくにトマトとピオーネは岡山県下で最大級の産地です。
人口における農業従事者の割合は、全国割合の平均と比較して3倍程度となっています。高梁市では平成5年から農業新規参入者の受入に取り組み、令和元年までに37名が就農定着しています。
高梁市で農業にチャレンジしたい方は、下記URLをチェックしてみてください。
https://www.pref.okayama.jp/site/587/666117.html
2-2. 子育て世帯が助かる支援制度が豊富
高梁市では、子育て世帯が助かる支援制度が充実しています。高梁市が実施している子育て支援制度の一例を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
幼児教育・保育の無償化
高梁市では、令和元年10月より幼児教育・保育の無償化を実施しています。幼児教育・保育の無償化が適用される条件は次の2点です。
- 3歳児~5歳児クラスの子ども
- 市民税非課税世帯の0歳児〜2歳児クラスの子ども
幼児教育・保育の無償化の対象となるためには、事前に市の認定を受ける必要があります。
なお、無償化の対象となる保育料には上限が定められている場合があるため注意しましょう。詳しくは下記URLをご覧ください。
https://www.city.takahashi.lg.jp/soshiki/37/musyoka.html
パパ・ママ・子育て応援企業奨励金
高梁市が実施するパパ・ママ・子育て応援企業奨励金とは、支給対象となる企業が行う子育て支援に対して市が奨励金を交付するものです。
奨励金には以下の5種類があります。
- 産後パパ育休取得奨励金
- 男性の育児休業取得奨励金
- 再雇用奨励金
- 研修会開催奨励金
- 子育て環境整備奨励金
1事業主10回まで申請でき、1件につき10万円が支給されます。詳しくは下記URLをご覧ください。
https://www.city.takahashi.lg.jp/soshiki/18/papamama-syoureikin.html
高梁市ファミリーサポートセンター
高梁市ファミリーサポートセンターとは、育児について市民同士が助け合う会員組織です。
育児を受けたいパパ・ママと、育児を行いたい市民をつなげます。対象児童は原則として生後6ヶ月〜小学6年生です。
ファミリーサポーター(提供会員)には、保育内容や時間帯に応じて1時間700円〜900円の報酬が支払われます。
ただし、事前に研修を受講する必要があります。詳しくは下記URLをご覧ください。
https://www.city.takahashi.lg.jp/soshiki/18/famisapo.html
高梁市に移住したいと思ったらぜひご相談を
本記事を読んで、高梁市に移住してみたいと感じていただけたら、下記の「高梁市 住もうよ高梁推進課」までご相談ください。
高梁市では、移住希望者の相談・サポートを行うために専任の移住コンシェルジュを配置しています。あなたの疑問や不明点に対して、担当者が親身になって寄り添ってくれるはずです。
連絡先 | TEL:0866-21-0282 |
担当部署 | 高梁市 住もうよ高梁推進課 |
住所 | 〒716-8501 高梁市松原通2043 |
公式移住情報サイト | 住もうよ高梁 – 高梁市公式ホームページ https://www.city.takahashi.lg.jp/site/sumouyo/ |