北海道千歳市は、北海道の中南部、石狩平野の南端に位置している人口約9万7千人のまちです。市域は東西に細長く、市の中心部は、新千歳空港を含む市街地エリアとなっています。東部にはのどかな田園風景、西部には支笏湖を中心に雄大な自然が広がります。
千歳市は、豊かな自然に囲まれたまちでありながら、札幌エリアにもアクセス良好です。千歳市は、都会も田舎も楽しみたい方にちょうど良いまちなのです。
市の平均年齢は44.7歳で、北海道内でも「若いまち」と呼ばれている千歳市。この記事では、そんな千歳市の魅力をたっぷりとご紹介します。暮らしに役立つ情報もお伝えするので、千歳市への移住を検討している方はぜひ最後までお読みください。
Contents
1. 移住検討者が知っておくべき千歳市の3つの特徴
はじめに、千歳市の3つの特徴をご紹介します。
- 農業と工業が盛んなまち
- 支笏湖をはじめとする雄大な自然に恵まれたまち
- 安定した気候で北海道でも暮らしやすいまち
1-1. 農業と工業が盛んなまち
石狩管内トップの生産額を誇る農業のまち
出典:https://www.welcome-to-chitose.jp/specialty.html
千歳市は、石狩管内で最も農業が盛んなまちです。作付面積を見ると、小麦が最も多く、ついで小豆、大豆の順になっています。
また、千歳市では、ブロッコリー・キャベツ・大根などの露地野菜の生産も盛んです。不老不死の果実と呼ばれる、ハスカップも千歳市の特産品の一つです。
市の東部に位置する長門地区は、主要な農業エリアです。石狩平野の南東部にあたる長門地区では、起伏のほとんどない平坦な地形を活かして、様々な作物が栽培されています。
この他にも、千歳市では、酪農・養豚・養鶏などの畜産業も盛んです。
歴史ある工業団地のまち
出典:https://www.city.chitose.lg.jp/docs/gaiyou.html
千歳市は、道内で初めて市営の工業団地が整備されたまちでもあります。千歳市には11カ所の工業団地があり、電子部品・食品・物流など、多種多様な分野で270社を超える企業が活動しています。
千歳市でこれほどまでに工業が盛んなのには、納得できる理由があります。まず、千歳市は「空・陸・海」すべてからアクセスが可能で、交通の利便性が高いという点が挙げられます。また、豊富な水資源をはじめとするインフラが整っており、自然災害による被害が少ないことも、安定した製造品の出荷にとって重要なポイントです。
さらに、千歳市は北海道内でも珍しく、人口が増加しているまちでもあります。若い力が労働力となり、千歳市の工業はますます発展していくでしょう。
1-2. 支笏湖をはじめとする雄大な自然に恵まれたまち
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出典:https://www.welcome-to-chitose.jp/specialty.html
支笏洞爺国立公園内に位置している千歳市は、支笏湖をはじめとする雄大な自然に恵まれています。
支笏湖は、4万年前に支笏火山の噴火によって形成されたカルデラ湖です。周囲約40km、最大深度約360m、平均深度265mと、日本で2番目の深度を誇る支笏湖は、日本最北の不凍湖でもあります。
また、水中の栄養分が少ないことでプランクトンの発生が抑えられ、高い透明度を維持しています。澄んだ水が太陽の光に照らされて輝く「支笏湖ブルー」は、まさに息をのむ美しさです。
また、支笏湖は、多くの釣りファンを魅了するフィッシングスポットでもあります。お目当ては、支笏湖名物「支笏湖チップ(ヒメマス)」。チップとは、海へ下りず、一生を湖で暮らすベニサケ(ヒメマス)のことです。令和6年6月には、特許庁の地域団体商標に『支笏湖チップ』が登録され、地域ブランドとして国からお墨付きをもらいました。
良質なエサとなる動物性プランクトンが豊富に生息している支笏湖では、臭みの少ないチップが育ちます。また、低い水温によって脂がのり、身が引き締まった支笏湖チップは、格別の美味しさです。
さらに、支笏湖周辺には、美笛キャンプ場やモラップキャンプ場などのキャンプ場が点在しています。カヤックやダイビングなどのアクティビティも楽しむことができ、温泉で疲れた身体を癒すこともできます。
出典:https://www.welcome-to-chitose.jp/archives/tourism/333.html
千歳市の自然は支笏湖だけではありません。北海道3大秘湖と言われるオコタンペ湖や、風不死岳(ふっぷしだけ)・恵庭岳・樽前山など、標高1,000メートルを超える山々が、四季折々の表情を見せてくれます。
千歳市の魅力は、このような大自然がまちの近くにあることです。千歳市中心部から支笏湖へは車で約30分。少し足をのばすだけで雄大な自然に触れることができるのは、千歳市民の特権といえるでしょう。
1-3. 安定した気候で北海道でも暮らしやすいまち
千歳市は、北海道の中でも気候的に暮らしやすいまちです。夏は太平洋側、冬は日本海側気候の影響を受けるため、年間を通して天候が安定しているのです。
梅雨や台風の影響も少なく、北海道の他の地域と比べて積雪量も多くありません。最深積雪量は27センチで、札幌の約半分です。
雪が少ないとは言っても、ここは雪国北海道。雪かきや、雪道の運転などに不安を抱いている方もいらっしゃるかもしれません。
もちろん、千歳市では除排雪事業がきちんと整備されています。交通量の多い道路には、スリップ防止対策がなされているので、安心できるでしょう。
2. 千歳市の暮らしに関する情報
ここでは、千歳市に移住してからの生活に役立つ情報をお伝えします。おすすめのお出かけスポットも紹介するので、ぜひチェックしてみてください。
人口 | 約97,000人(令和6年8月現在) |
面積 | 594.50㎢ |
学校数 | 小学校:18 中学校:9 高校:4(高等支援学校、日本航空高等学校を含む) 大学:2 |
気候 | 比較的降水量・降雪量が少なく、年間を通して冷涼な気候。 |
医療施設数 | 106(令和5年度時点) |
交通アクセス | 【JR千歳駅⇔JR札幌駅】 快速エアポートで約30分、車で約80分(高速道路利用で約45分) 【JR千歳駅⇔JR新千歳空港駅】 約7分、車で約10分 |
有効求人倍率 | 0.75倍(令和6年4月時点)(千歳公共職業安定所発行 雇用失業情勢ちとせより) |
保育所・幼稚園 | 34ヶ所(小規模保育・事業所内保育を含む) |
賃貸の家賃相場(築10年以内) | 約6.7万円(令和6年8月時点 不動産情報サイト「at home」より) |
2-1. 千歳市中心部から新千歳空港まで車で10分、札幌市までは快速列車で30分の好立地
出典:https://ala-chitose-life.jp/chitose/
千歳市中心部から新千歳空港へは、車で約10分、JR千歳駅からJR新千歳空港駅までは、快速エアポートで7分で移動できます。
新千歳空港からは、東南アジアを中心とする世界各国への直行便も運航しているため、海外旅行もスムーズです。
新千歳空港には、露天風呂つきの天然温泉や映画館、子ども向けの施設もあります。旅の目的だけでなく、休日のお出かけスポットとして訪れてみるのも良いでしょう。
また、千歳市から札幌まで、高速道路を使えば約45分、一般道でも約80分でアクセスできます。JR千歳駅からJR札幌駅までは、快速エアポートで約30分です。
2-2. 自然と触れ合える公園や季節のイベントが充実
千歳市には、自然に触れることのできるスポットやイベントが充実しています。
ここでは、一人でもファミリーでも楽しめる、お出かけスポットとイベントをご紹介します。
青葉公園
出典:https://www.welcome-to-chitose.jp/archives/tourism/322.html
出典:https://www.city.chitose.lg.jp/docs/25224.html?cat=%2F95%2F95_165%2F95_165_863%2F
青葉公園は、千歳市中心部の南西に位置する、道内屈指の自然豊かな総合公園です。総面積は102.3ha。東京ディズニーランドの約2倍の広さを誇ります。
広大な敷地内には、図書館・ピクニック広場・テニスコートなど、17の施設がそろっています。なかよしひろばには、子どもが大好きな遊具がそろい、中央公園では噴水が訪れた人に癒しを提供しています。
公園を囲む林の中で、シカやエゾリスに出会えるのは、自然豊かな青葉公園ならでは。冬には、雪の積もった林の中をスキーで進む「ちとせホルメンコーレンマーチ」が開催されます。
住所 | 千歳市真町 |
営業時間 | 公園の入場時間は制限なし 各施設の利用時間は要問い合わせ |
料金 | ピクニック広場でキャンプをする場合は利用料金がかかります |
お問い合わせ先 | 0123241366(平日) 0123231216(土日祝) |
千歳水族館
出典:https://www.welcome-to-chitose.jp/archives/tourism/1857.html
出典:https://chitose-aq.jp/map/salmon.html
千歳水族館は、北海道最大級の淡水魚水族館です。「サケのふるさと」と銘打っているとおり、淡水魚の中でも、特に千歳川に生息するサケにスポットを当てています。
「サーモンゾーン」では、深さ5m、水量約300tにもなる巨大水槽で、サケの一生を展示しています。水槽は3つにわけれており、サケの仲間が稚魚から幼魚、そして成魚へと成長する様子を見ることができます。
秋には期間限定で、千歳川に遡上してきたシロサケや、オホーツクのカラフトマス、美々川のベニサケなど、産卵を控えたサケの親が登場します。
千歳水族館の最大の特徴は「水中観察ゾーン」でしょう。なんと、長さ30mほどの部屋が、千歳川に埋め込まれているのです。縦1m×横2mの窓が7つ設置されており、窓越しにリアルタイムの千歳川を見ることができます。
春には、海に旅立つサケの稚魚たち、秋にはサケの遡上、冬には産卵行動が見られます。「水中観察ゾーン」には、サケだけでなく、ヤツメウナギやウグイ、水鳥も姿を現します。千歳川に暮らす生き物たちのドラマが詰まった「水中観察ゾーン」は、見る人に感動を与えるでしょう。
千歳水族館には、体験プログラムも豊富に用意されています。ぜひ、千歳の貴重な自然に触れてみてください。
場所 | 北海道千歳市花園2丁目312 |
営業時間 | 通常営業(3月~11月):9:00~17:00 冬季時短営業(12月~2月):10:00~16:00 年末年始休館・メンテナンス休館あり ※詳細は公式サイト参照 |
料金 | 大人:800円 高校生:500円 小・中学生:300円 乳幼児:無料 ※団体割引あり |
お問い合わせ先ホームぺージ | 0123423001 https://chitose-aq.jp/ |
四季折々のイベント
出典:https://www.welcome-to-chitose.jp/archives/event_info/674.html
千歳市では、年間を通して、地元の自然を感じられるイベントが多数開催されています。
4月の支笏湖湖水開きに始まり、新緑の中を走り抜ける「千歳JAL国際マラソン」。秋には、インディアン水車とサケ鍋が楽しめる「インディアン水車まつり」が開催されます。インディアン水車とは、サケの捕獲のために千歳川に設置される、千歳市の秋の風物詩です。
冬の一大イベントは「千歳・支笏湖氷濤まつり」。会場には、支笏湖の湖水を吹きつけて凍らせた大小さまざまなオブジェが立ち並びます。昼間は支笏湖ブルー、夜は色とりどりの光でライトアップされ、訪れた人を幻想的な世界へ連れて行ってくれます。
このように、千歳市には四季折々の千歳を満喫できるイベントが盛りだくさんなのです。
2-3. 自衛隊と共存共栄するまちづくりを進めている
出典:https://www.welcome-to-chitose.jp/archives/event_info/661.html
千歳市には、東千歳駐屯地・北千歳駐屯地・航空自衛隊の千歳基地の3つの防衛施設があります。千歳市の自衛隊は、昭和27年の開庁から現在まで、千歳市をはじめ全国の平和と安全を守ってきました。千歳市はまさに、自衛隊と共に歩んできたまちでもあるのです。
現在でも、千歳市では、自衛隊と共存共栄するまちづくりを進めています。航空自衛隊への認識と理解を深めるために、毎年開催される「航空祭」。イベントには市内外から多くの来場者が訪れます。中でも、ブルーインパルスのフライトパフォーマンスは大迫力で、見ごたえ十分です。
千歳市はこれからも、自衛隊と共に歩んでいくことでしょう。
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連絡先 | 0123-24-0452 |
担当部署 | 企画部企画課地方創生推進係 |
住所 | 北海道千歳市東雲町2丁目34番地 |
公式サイトホームページ | https://www.city.chitose.lg.jp/ |