【奈良県奈良市への移住】まちの魅力や暮らしを解説

奈良県奈良市は、文化資産が多く、歴史あるまちというだけではなく、共働きでも子育てがしやすく、関西でトップクラスの育児・教育環境が整備されているまちです。

大阪や京都へも1時間以内と好アクセスで、都会を少し離れると自然な風景が広がり、田舎暮らしも体感できます。

今回の記事では、奈良市 総合政策部 秘書広報課の岡島様にお話を伺いながら、奈良市の特徴、暮らしに関する情報を紹介していきます。

今回の記事を読んで、奈良市への移住を検討していただければ幸いです。

1. 移住検討者が知っておくべき奈良市の3つの特徴

それでは、移住検討者が知っておくべき奈良市の3つの特徴について解説していきます。

  • 文化資産が多数ある文化的なまち
  • 共働きでも子育てしやすいまち(2022年関西1位)
  • 1時間以内に大阪や京都に行けてアクセスが良い

1-1. 文化資産が多数ある文化的なまち

奈良市は、文化資産が多数ある文化的なまちで、指定・登録されている文化財は、1,000件以上もあります。
国宝や特別史跡、有形無形の文化的所産など、現代の私たちの先祖の営みを物語る重要な資産です。

内訳は下記表の通りです。

文化財の種類件数(令和5年12月28日現在)
指定文化財974件
・国指定:661件
・県指定:152件
・市指定:161件
旧村指定の文化財72件
登録有形文化財122件
選定保存技術2件

下記の文化財について紹介していきます。

  • 東大寺
  • 興福寺
  • 薬師寺
  • 平城宮跡

東大寺

東大寺は、聖武天皇によって建立された寺院で、仏の加護により国家を鎮護しようという願いが込められています。

751年に大仏殿が完成し、752年には盛大な大仏開眼供養が営まれました。

1180年1567年に兵火に遭って主要伽藍を焼失しますが、そのたびに再建されました。

現存する大仏殿は1709年に再建され、世界最大規模の木造建築物としての威容を誇っています。

下記9棟が国宝建造物に指定されています。

  • 南大門(鎌倉時代)
  • 法華堂(正堂/奈良時代、礼堂/鎌倉時代)
  • 鐘楼(鎌倉時代)
  • 大仏殿(江戸時代)
  • 開山堂(鎌倉時代)
  • 転害門(奈良時代)
  • 本坊経庫(奈良時代)
  • 二月堂(江戸時代) 
  • 正倉院正倉(奈良時代)

興福寺

興福寺は、669年に前身寺院が創立されたのがはじまりです。

遷都にともなって平城京に移され、「興福寺」となりました。

藤原氏の氏寺ですが、主要堂塔の建立の発願は天皇や皇后によるものが多く、造営工事も政府直営で進められました。

五重塔は、奈良のまちのシンボルで、猿沢池からの眺めは多くの観光客に親しまれています。

下記4棟が国宝建造物に指定されています。

・北円堂(鎌倉時代)
・三重塔(鎌倉時代)
・五重塔(室町時代)
・東金堂(室町時代)

薬師寺

薬師寺は、天武天皇が680年に藤原京で創建し、平城京遷都に伴い現在地に造営されました。

730年に建立された東塔は、7世紀末に藤原京で創建された時の建築様式を踏襲して建てられたと考えられています。
各重に裳階というひさしがつく独特の形式の三重塔で、日本で最も美しい塔の一つです。

また、寺の西方にある大池からの若草山や春日山を背景にした伽藍の眺めは、奈良を代表する風景として有名です。

薬師寺は、東塔(奈良時代)・東院堂(鎌倉時代)の2棟が国宝建造物に指定されています。

平城宮跡

平城宮は、奈良の都・平城京の中央北端に造営された宮城です。

東西1.3km、南北1km、面積120haの広さがあります。

外周を築地大垣で囲んだ内部には、国の政治や儀式を行う大極殿・朝堂院、天皇の居所である内裏、行政機関である さまざまな役所、宴会を行う庭園などの施設がありました。

それらの施設はすべて木造建築だったため、やがて地上の構造物は失われましたが、地下の遺構は良好な状態で保存されてきました。

1955年から発掘調査が始まり、1998年に朱雀門と東院庭園、2010年に第一次大極殿が復元されるなど、遺跡博物館としての整備も同時にすすめられており、特別史跡に指定されています。

1-2. 共働きでも子育てしやすいまち(2022年関西1位)

奈良市は、共働きでも子育てしやすいまちとして、日本経済新聞社・日経BP「日経xwoman(クロスウーマン)」が共同で実施した調査で、2022年に関西で1位、全国6位を獲得しています。

特にキャリア支援を含む「少子化対策・住みやすさ」の項目で評価が高く、子育て支援、教育環境の充実が魅力です。

0〜14歳の年少人口の転入超過数も関西1位で、4年連続の転入超過となっています。

ぜひ、子供のために、良い環境で子育てしたいというお母さま、お父さまにおすすめです。

下記で、奈良市の豊富な子育て支援を紹介していきます。

  • 第2子目以降の利用者負担額(保育料)を無償化
  • 児童相談所を併設した総合的な子育て支援施設「奈良市子どもセンター」
  • 30カ所以上の子育て広場等
  • 高校卒業までの医療費をサポートする「子ども医療費助成制度」
  • 使用済みオムツの持ち帰りを撤廃「おむつ定額制サービス」
  • 19時まで延長可能な学童保育「バンビーホーム」
  • 保育ICTシステム「コドモン」

第2子目以降の利用者負担額(保育料)を無償化

奈良市では、独自の子育て世帯支援策として、令和5年4月から、保護者の所得や子どもの年齢などに関わらず、第2子目

以降に該当する子どもの保育料を無償化する制度を始めました。

対象となる施設は、特定教育・保育施設(保育所・認定こども園)及び特定地域型保育事業(小規模保育事業・事業所内保育事業等)です。

(※)施設の所在地は問わず、奈良市外に所在する施設も対象です。

従来は、国の基準により年収360万円未満相当の世帯を除き、小学生以上の子どもはカウントに含まれていませんでした。

しかし、令和5年度以降は、奈良市の独自のカウント方法により、同一世帯の子ども全員をカウント対象に含めることと

したため、保育料無償化の恩恵を受けられるご家庭が多くなりました。

2人以上のお子さんがいる方、これから2人以上の子どもをほしいと思っている方は、保育料の負担を軽減でき、安心し

て子育てすることができます。

(※)認可外保育施設(企業主導型保育事業を含む)や新制度未移行の私立幼稚園・国立幼稚園や、満2歳児を対象としたいわゆるプレスクール(プレ保育)は本事業の対象ではありませんのでご注意ください。

担当部署保育所・幼稚園課 給付保育料係
問い合わせ先Tel:0742-34-5086
https://www.city.nara.lg.jp/form/detail.php?sec_sec1=60&inq=03&lif_id=177085

5つの機能を備えた子育て支援施設「子どもセンター

2022年4月にオープンした奈良市子どもセンターは子育て広場、キッズスペース、 子ども発達支援、こども家庭センター、児童相談所の5つの機能を備え、すべて の世代の子どもや子育てを総合的に支援します。子育て広場では、子育てに関す る様々な悩みや不安を一緒に考えたり、適切な行政サービスや専門の窓口につなげたりしています。 

所在地〒630-8031奈良市柏木町263番地の2

子育て広場等

奈良市には、30ヵ所以上の子育て広場や子育てスポットがあり、親子の交流や子どもの遊び場として活用できます。

「子育て広場」は、概ね0歳から3歳までのお子さまと保護者が一緒に安心して過ごせる場所です。

施設を利用する際に、事前の申し込み手続きは不要(にじいろを除く)で、無料で利用可能です。

「子育て仲間を見つけたい」「子育てのアドバイスを受けたい」「子育ての相談をしたい」「子育ての情報が欲しい」というお母さま、お父さまは、ぜひご利用してみてください。

講座(絵本の読み聞かせ、ベビーマッサージ等)も開催しています。

高校卒業までの医療費をサポートする「子ども医療費助成制度」

「子ども医療費助成制度」は、奈良市在住のお子さんの医療費を高校卒業までサポートする制度です。

医療費の高騰も叫ばれている現在、子育て世帯の経済的支援として、住みやすい環境整備に努めています。

所得制限なしで、奈良市在住のすべての子育て世帯へ適用されることもメリットです。

「子どもの健康のために安心して病院で治療を受けたいけれど、できるだけ医療費を圧迫されたくない」というお母さま、お父さまにはありがたい制度だと言えます。

下記表が、対象の子どもと助成金の内容となっています。

子ども医療費助成金内容

対象助成金の内容
乳幼児・通院:1医療機関につき月額500円
・入院:1医療機関につき月額1,000円(14日未満の入院は500円)
・調剤薬局は一部負担金は不要(自己負担金の全額を助成可能)
小学生・中学生・高校生世代
※高校在学の有無は問いません。
・通院:1医療機関につき月額1,000円
・入院:1医療機関につき月額1,000円(14日未満の入院は500円)
・調剤薬局は一部負担金は不要(自己負担金の全額を助成可能)

ぜひ、奈良市へ移住し、子ども医療費助成制度の恩恵を受けながら子育てをしていきましょう。

おむつの持ち込みを撤廃「おむつ月額定額制サービス」

「おむつ月額定額制サービス」は、おむつの持ち込みを撤廃するためのサービスです。利用料金は2,280円(税抜き)で、おむつとおしりふきが使い放題です。

保育園などに通う保護者の登園準備にかかる時間を短くし、荷物の負担軽減を図るために導入されたサービスで、子育て世帯に育児がしやすい環境を整備するために、奈良市内の市立保育園及びこども園(0~2歳児在籍園)で導入されています。

「おむつ回収サービス」は令和2年10月より開始しました。
今までは、保育園などで使用した紙おむつを各家庭で処理してもらっていましたが、子育て世帯の負担を軽減するために、市立保育園及びこども園(0~2歳児在籍園)で使用済みおむつの回収を行っています。

19時まで延長可能な学童保育「バンビーホーム」

「バンビーホーム」は、19時まで延長可能な学童保育で、放課後の児童の健やかな成長を見守ってもらえる制度です。
奈良市の小学校の敷地内や隣地に学童施設を設置することで、親御さんも安心して児童の見守りを任せられます。

土曜や長期休業中も19時まで開催しており、夏休みでも一食250円でお昼ごはん(お弁当)を提供してくれるため、お母さまやお父さまの家事の負担を軽減してくれるのが魅力です。

ぜひ、長期休みでもお子さんを預かってお弁当まで用意してくれて、仕事や家事などに注力する時間を確保でき、快適な生活を過ごせる奈良市への移住を検討してみましょう。

保育ICTシステム「コドモン」

「コドモン」は、令和3年7月から導入された保育ICTシステムで、園からの連絡をスマートフォン上で提供するサービスです。

市立認定こども園・保育園・幼稚園の全園で導入しています。

1-3. 1時間以内に大阪や京都に行けてアクセスが良い

奈良市は、1時間以内に大阪や京都などの大都市圏へアクセスができる便利なまちです。

そして、新幹線のある京都駅や新大阪駅等にも、乗り換えることなく直行が可能です。

車で名阪国道を使うことで、三重や名古屋にも数時間ほどで到着でき、非常に交通の便が良いことで知られています。

田舎の自然いっぱいの暮らしと都会へのアクセスを両立したい方におすすめのまちです。

主要都市への移動でよく使われる奈良市の駅を紹介していきます。

  • 近鉄奈良駅
  • JR奈良駅
  • 近鉄大和西大寺駅
  • 近鉄新大宮駅

近鉄奈良駅

近鉄奈良駅は、大阪、京都、神戸三宮まで伸びる路線の始発駅で、特急・急行の停車駅の駅です。

近鉄電車を利用することで、大阪難波駅まで40分、京都駅まで1時間以内で到着できます。
また、直通の路線で乗り換えすることなく、アクセスが可能です。

奈良公園、東大寺、春日大社といった「奈良ならでは」のスポットが集まっているエリアでもあります。

観光客が多いため昼間は人が多いですが、夕方ごろにお店が閉まり、夜になると人が減るのでしっとりした雰囲気になります。

JR奈良駅

JR奈良駅は、「奈良市」のど真ん中で、観光地からも歩ける範囲内ですが、比較的混雑しておらず、過ごしやすいのが魅力です。

大阪・京都方面へ向かう際は、乗り換えなしで1時間以内と便利です。

また、通勤・通学の時間帯には、「直通快速」で新大阪まで約1時間でアクセスできます。

駅の東西に大きなバスターミナルがあり、路線バスの発着数も多いので、バスの利用も便利です。

駅西エリアの近隣には、マンションが多く、ベッドタウンの雰囲気を持っています。

駅東エリアの「三条通」には、ファミレス、ドラッグストア、銀行などのお店が立ち並び、単身者からファミリー層まで、幅広い世帯にとって住みやすい駅です。

近鉄大和西大寺駅

近鉄大和西大寺駅(上記写真左)は、奈良と「大阪」、「京都」、「三重」、「神戸」をつなぐハブ駅として機能しています。

大阪難波まで約30分、京都まで約45分、神戸三田まで乗り換えなしの約1時間半で到着可能です。

特急・急行の停車駅で、県内の各方面へのアクセスも良いため、家族で通勤・通学先がバラバラでも心配ありません。

「平城宮跡歴史公園」や「平城宮跡」など有名な施設もあることで有名です。

「平城宮跡歴史公園」(上記写真右)には、レストランやカフェ、博物館・資料館もあり、様々なイベント・行事も開催されています。

「平城宮跡」も近くにあり、四季折々の自然がいっぱいの環境で、散歩やランニング、読書でまったり過ごせます。

駅北エリアには、「ならファミリー」「サンワシティ西大寺」の複合施設があるため、休日のショッピングを楽しめます。

ならファミリーは、近鉄百貨店とイオンスタイル奈良など、約150の専門店が揃う県内最大級の大型ショッピングモールです。

駅南エリアは、駅周辺と住宅地の分離ができているため、静かな環境で、単身者やファミリー層まで、住みやすくなっています。

近鉄新大宮駅

近鉄新大宮駅は、「近鉄奈良線」の一つの駅で、大阪・京都へのアクセスが良く、急行の停車駅となっています。

大阪駅まで乗り換え1回で50分、京都駅までは乗り換えなしで50分でたどり着けるだけでなく、JR奈良駅までも徒歩で15分程度と近いです。

県内外に勤務や通学をする場合でも問題なく、家賃も低めに設定されているため、ファミリー層にも人気のエリアです。

「奈良公園」「東大寺」など観光地も近く、「ミ・ナーラ」という大型ショッピングセンターもあるため満喫できます。
一方で、奈良市役所や奈良県立図書情報館などの公共施設も近くにあるため、生活の利便性も両立可能です。

奈良県コンベンションセンターは、奈良蔦屋書店、カフェ、天平ホール、JWマリオット・ホテル奈良などが入っている複合施設となっています。(上記写真左)
上記写真右の佐保川沿いの桜並木は、春になると満開となり、圧巻の景色です。

2. 奈良市の暮らしに関する情報

ここまで、移住検討者が知っておくべき奈良市の3つの特徴について解説してきました。
それでは、奈良市の暮らしに関する情報について紹介していきます。

人口349,948人(令和5年11月1日時点)
面積276.94キロ平方メートル
学校数全55校・中学校:29・中等教育学校:1・高校:17・大学・短大:8
気候温暖気候
年平均気温:14.6℃1月:平均気温4.5℃8月:平均気温27.8℃
医療施設数病院:22
一般診療所:363
出典元:https://jmap.jp/cities/detail/city/29201
交通アクセス大阪・京都へ1時間以内でアクセス可能
鉄道・JR関西本線(大和路線)
平城山駅、奈良駅
・JR桜井線(万葉まほろば線)奈良駅、京終駅、帯解駅
・近鉄奈良線富雄駅、学園前駅、菖蒲池駅、大和西大寺駅、新大宮駅、近鉄奈良駅
・近鉄京都線「高の原駅」「平城駅」「大和西大寺駅」・近鉄橿原線「大和西大寺駅」「尼ヶ辻駅」「西ノ京駅」・近鉄けいはんな線「学研奈良登美ヶ丘駅」
バス・奈良交通・ぐるっとバス・エヌシーバス・三重交通・きのつバス
有効求人倍率1.23倍(令和4年11月時点)
出典元:厚生労働省 奈良労働局https://jsite.mhlw.go.jp/nara-roudoukyoku/content/contents/001332962.pdf
保育所・幼稚園全90カ所
・市立保育所:4・私立保育所:24・私立保育所(公私連携型):2・市立認定こども園(幼保連携型):17・私立認定こども園(幼保連携型):11・私立認定こども園(公私連携幼保連携型):6・私立認定こども園(幼稚園型):4・保育園:7・市立幼稚園:9・国立幼稚園:2・私立幼稚園:11
出典元:奈良市の子育ておうえんサイト 子育て@ならhttps://www.city.nara.lg.jp/site/kosodate/8755.html
賃貸の家賃相場(築10年以内)平均:7.27万円
・1R:5.54万円・1K:5.65万円・1LDK:7.3万円・2LDK:8.54万円・3LDK:9.58万円・4LDK以上:11.25万円

出典元:アットホーム 奈良市の家賃相場https://www.athome.co.jp/chintai/souba/nara/nara-city/?chiku-nen-range=004

下記で、奈良市が住みやすい理由について解説していきます。

  • ITを活用した先進的な教育を先駆けて実施
  • 自然豊かな風景が広がっており田舎暮らしも満喫できる
  • お試し移住も!充実した移住支援制度

2-1. ITを活用した先進的な教育を先駆けて実施

奈良市は、ITを活用した先進的な教育を先駆けて実施しており、教育により未来を担う若者たちをサポートしています。

小中一貫教育で9年間の連続した学びの環境を整備することで、より質の高い教育を実現し、生まれ育った「奈良」の良さやグローバルで活躍できるスキル(英語・ICT)を身につけることが可能です。

ぜひ、「子供のためになる最先端教育を受けさせてあげたい」という教育教育熱心な親御さんにおすすめです。

下記で、奈良市のIT活用・グローバル化支援など子供の将来の社会生活に役立つ教育制度を紹介していきます。

  • GIGAスクール構想
  • AI学習ドリル「Qubena」
  • 「人」と「IT」による登下校の見守りを強化「ツイタもん」
  • オンライン英会話による外国語教育
  • ジュニア・インターンシップ

GIGAスクール構想

奈良市では、令和元年12月に文部科学省が打出した「GIGA(Global and Innovation Gateway for All)スクール構想」に基づき、「奈良市版 GIGAスクール構想」として

小中学生に1人1台のタブレット端末を活用し、最先端の学習ができます。

実際に、令和2年9月29日には、全国に先駆けて奈良市の全小中学校へタブレット端末の配置を完了しました。

昔では考えられなかった時代ですが、これからのデジタル世代を勝ち抜く子供に育てていくために、ぜひGIGAスクール構想は役立つはずです。

AI学習ドリル「Qubena」

AI学習ドリル「Qubena(キュビナ)」は、AI(人工知能)的な学力データ分析を活用することにより、一人一人の個性に適した学びを可能にするツールです。

学校の勉強で、お子さんがどの分野を苦手としているか把握できないまま勉強を続けると、苦手意識を持ってしまい、勉強が嫌いになったり、成績が伸び悩んだりすることがあります。

そこで、奈良市は個別最適な学びを推進するための対策として、小学校3年生から中学校3年生を対象に、AI学習ドリル「Qubena(キュビナ)」を導入しました。

Qubenaは、「何が理解できているのか」「身についていないのか」など児童の得意不得意、つまずきをAI的な分析によって科学的に「見える化」できます。

よって、一人一人の理解度や苦手分野に合わせた復習問題を提供することができ、ペースに合った最適な学習支援の実現が可能です。

子供に、自分のペースで得意不得意を理解しながら学習してほしいというお母さま、お父さまにおすすめです。

また、Qubenaのデータを元に、令和5年6月から奈良市独自のダッシュボードを導入したことで、学習状況を可視化し、データに基づいてより丁寧な支援ができるようになりました。

  • 児童生徒用ダッシュボード(自らの取組状況が表示)
  • 教員用ダッシュボード(所属する学校・クラス・個人単位での取組状況が表示)

上記のように、児童生徒用と教員用それぞれのダッシュボードを設けることで、Qubenaを活用した個別の学習状況の把握が可能です。

また、子供たち自身の日々の学習の記録をダッシュボードで可視化することで、データに基づき、丁寧な支援が必要な子供たちに早期に対処可能な環境を構築しています。

将来的に社会生活を送る際にも、データの活用は必要不可欠な時代のため、社会勉強の意味でも、早い時期からデータに触れて、PDCA(計画を立てる→実行する→見直しする→改善する)のサイクルを回すのは良い機会です。

ぜひ、今後の未来を担う人材を育てる教育を受けられる奈良市へ移住してみましょう。

「人」と「IT」による登下校の見守りを強化「ツイタもん」

奈良市では、情報通信機器を活用した登下校見守りシステム「ツイタもん」を全市立小学校

に導入し、子どもたちの登下校の安全確保について強化を図っています。

専用のICタグを持ったお子さんが検知器の設置された校門付近を通過したときにその時刻が記録される仕組みです。あわせて防犯カメラで門付近の映像も記録します。

ICタグは希望者全員に卒業時まで無料で貸出されますが、門付近を通過した時刻がメールで保護者に届く有料サービスもありますので、ぜひご利用してみてください。

オンライン英会話による外国語教育

奈良市では、市立中学校の英語教育において一人一台端末を活用し、オンラインにて海外にいる外国人講師と英語でコミュニケーションをとる「オンライン英会話」を実施しています。

生徒一人一人に生きた英語を話す機会を確保し、積極的にコミュニケーションをとろうとする姿勢を育成することで、英語への興味・関心を高めるとともに、国際社会で活躍できるグローバル人材の育成を目指しています。

奈良市ジュニアインターンシップ

奈良市では、子どもたちが自分の将来の生き方や進路を考えながら、社会をたくましく生き抜く力を身につけることを目的としたキャリア教育を進めています。

市内のいくつかの中学校では、地元の企業や地域と連携した「ジュニアインターンシップ(探究型職場体験学習)」を実施しています。

プログラムでは、子どもたちが、自ら課題を設定し、職場体験先を決定します。

職場体験の実施後には、ポスターセッションの形式で、学んだこと

をプレゼンテーションする機会を設けるなど、将来、社会で活躍するうえで必要となるコミュニケーション力や課題対応力を身につける機会としています。

2-2. 自然豊かな風景が広がっており田舎暮らしも満喫できる

奈良市は、自然豊かな風景も広がっているため、都会だけの機能ではなく、田舎暮らしも満喫できます。

奈良市の東部地域は冷涼な気候の大和高原の北部に位置するのどかな里山で、7つの地区(田原、柳生、大柳生、東里、狭川、月ヶ瀬、都祁)で構成されています。

緑豊かな森林が広がる里山は、まさに日本人の原風景ともいうべきもので、古都奈良の奥深い歴史と文化を持った地域です。

下記で、東部の魅力を紹介していきます。

  • 自然を崇拝する場所
  • 食材の宝庫
  • タイムスリップしたような幻想的な風景
  • 奈良市街地からの近さ
  • 奈良市 空き家・町家バンク

自然を崇拝する場所

https://www.city.nara.lg.jp/naraharu/about/index.html

東部は、自然が多く、山や巨石に対する信仰の跡が残っています。

一刀石(上部写真)は、天乃石立神社の奥にある、縦に真っ二つに割られた約7メートル四方の巨石です。

柳生石舟斎と天狗が対峙した伝説の巨石とされており、刀によってその場にあった巨石を二つに割っていたという伝説があります。

アニメのワンシーンに似ていると話題になり、多くの観光客が訪れていることで有名です。

一刀石はもちろん、柳生の様々な観光スポットでのコスプレ撮影を地元観光協力で受け入れているため、コスプレイヤーにも人気です。

住所奈良県奈良市柳生町789
電話番号0742-94-0002(柳生観光協会)
駐車場なし※徒歩15分の場所に柳生観光駐車場あり(有料)

食材の宝庫

https://www.city.nara.lg.jp/site/naraharu/list788-2738.html

大きな畑、小さな畑、美しい棚田、よく整えられた茶畑、実をつけた一面の梅林、手作業で土を耕す人たちなど東部には美しい「農」の風景があります。

それらの食材は地域に点在する直売所で購入でき、土地の豊かさを示しています。

店内の空間いっぱいに所狭しと並ぶ地の食材は、珍しいものもあれば、同じ食材でも生産者の違いによって色や形がちがうものがいくつもあるので、おすすめの食材を探しましょう。

タイムスリップしたような幻想的な風景

月ケ瀬梅渓
https://www.city.nara.lg.jp/sightseeing/naraharu/111707.html

柳生街道は、高円山と春日山の谷あいの道を通り、奈良市街地から柳生まで通じている古道です。

沿道に誓多林(せたりん)、大慈仙(だいじせん)、忍辱山(にんにくせん)など、インドの聖地に見立てた仏教由来の地名が今でも残っていることから、奈良・平安時代には山岳仏教の道場となっていたといわれています。

約450年前に、柳生新陰流が生まれてから、柳生の里には柳生街道を通り、「柳生の剣」を求める武士が行き交ったと噂されています。

車の音がなくなり、一人になる瞬間、周りを見渡すと、まるで大昔にタイムスリップしてしまったような感覚に陥るでしょう。
このように、東部には長い歴史を物語る風景が随所にあり、長い年月を経た時の厚みを感じて、時空を超えたもう一つの風景を感じられます。

奈良市街地からの近さ

https://www.city.nara.lg.jp/naraharu/about/index.html

奈良公園から車で20〜30分東へ走れば、緑豊かな東部地域へ入っていきます。ちょっと足をのばして、東部の里山ならではの魅力を体験してみませんか?

2-3. お試し移住も!充実した移住支援制度

奈良市は、移住支援制度も充実しており、さまざまな条件の方でも奈良市へ移住しやすいようなサポートをしています。

下記で移住支援制度を紹介していきます。

  • お試し移住支援制度
  • 奈良市移住支援金
  • 奈良市空き家・町家バンク

お試し移住支援制度

「お試し移住支援制度」は、1泊2,000円分(最大2万円分)のサポートを受けて、奈良市の宿泊施設に滞在して、実際に移住したイメージを確かめられる制度です。

※支給方法:QUOカードで後日支給します。

「奈良に移住を考えているけれど、移住を決心するまでにお試しで住んでみたい」

「観光というよりも長期的に奈良市に住む方向で考えている」

上記のような方におすすめします。

令和4年にお試し移住支援制度を利用した方の声によると、制度を利用したことで、約90%の方が「移住への意欲が高まった」と回答し、約40%の方が「実際に移住を決めた」そうです。

対象者の条件としては、次のすべてを満たす必要があります。

  • 奈良市外にお住まいで奈良市への移住及び定住を検討し、本市での暮らしを試験的に体験するため、本事業の登録宿泊施設に2泊以上宿泊する方(転勤による転入予定者及び出張等を理由として事前に定められた期間移住又は定住する予定である方を除く)
  • 「奈良市オンライン移住相談」で面談済みである方
  • その他本市への移住及び定住を促進するための情報発信にご協力いただける方
  • お試し移住実施後の追跡アンケ―トにご協力いただける方

ちなみに、1世帯の支援対象上限は2名分なので、1人1泊あたり2,000円×最大10日間の宿泊×2人分=最大で4万円の支援金を受けられます。

注意点としては、申請は必ず旅行出発日の5日前までに行うことです。

詳細が気になる方は、まず、奈良市オンライン移住相談で面談を実施してみましょう。

下記、詳細について記載しています。

相談員奈良市 秘書広報課 移住定住促進係メンバー
対応可能時間基本的には平日の8時30分~17時15分まで(1人当たり15分~1時間の相談時間を想定)

奈良市オンライン移住相談の申し込みフォームURLhttps://www.city.nara.lg.jp/ques/questionnaire.php?openid=26

令和6年度奈良市移住支援金

「奈良市移住支援金」は、東京圏から奈良市へ移住された方に対して、支援金を交付する制度です。単身での移住の場合は60万円、世帯での移住の場合は100万円を交付します。

移住支援金の交付にあたっては様々な要件を満たす必要があります。

ご検討の方は、公式サイトホームページをご確認いただき、お早めに下記担当課へご相談してみてください。

問い合わせ先TEL:0742-34-4741
メール:下記URLからアクセスしてお問い合わせください。https://www.city.nara.lg.jp/form/detail.php?sec_sec1=109&inq=04&lif_id=178640
担当部署産業政策課 キャリア支援係
住所〒630-8580 奈良市二条大路南一丁目1-1 北棟2階
公式サイトホームページURLhttps://www.city.nara.lg.jp/soshiki/109/10677.html

奈良市 空き家・町家バンク

https://naracity-akiyabank.com/

奈良市空き家・町家バンクは、東部地域(田原・柳生・大柳生・東里・狭川・月ヶ瀬・都祁および、奈良町)で行われているサービスです。
内容としては、空き家等を所有している方から、情報を提供していただき、空き家等を利用したい方とのマッチングをサポートしています。

市街地から自然豊かな山間部まで奈良市の空き家等に住んでみたいと検討されている方は、チェックしてみましょう。

利用登録者への補助金は、住宅購入費上限50万円または改修費上限50万円のどちらかとなっています。

奈良市に移住したいと思ったらぜひご相談を

今回の記事を読んで、奈良市に移住してみたいと感じられれば、ぜひ、下記の「総合政策部 秘書広報課 移住定住促進係」までご連絡・ご相談してみてください。

あなたの疑問や不明点に対して、担当者が親身になって寄り添ってくれるはずです。

連絡先TEL:0742‐93‐3470
担当部署総合政策部 秘書広報課 移住定住促進係
住所〒630-8580奈良市二条大路南一丁目1番1号
公式移住情報サイト移住ポータルサイト「ならりずむ。」https://www.city.nara.lg.jp/site/nararhythm/
記事執筆参考ページ
【1-1】文化資産が多数ある文化的なまち
●奈良市の文化財
https://www.city.nara.lg.jp/site/bunkazai/

●世界遺産「古都奈良の文化財」
https://www.city.nara.lg.jp/site/world-heritage/

●【終了】朱雀門の扁額再生をクラウドファンディング(ふるさと納税)で応援できます!
https://www.city.nara.lg.jp/site/bunkazai/193857.html

●奈良市アートプロジェクト「古都祝奈良」
https://www.city.nara.lg.jp/site/bunka/9022.html

●奈良市の魅力発信パートナー
https://www.city.nara.lg.jp/site/bunka/137722.html

●日常に公園のある暮らし
https://www.city.nara.lg.jp/site/parklife/

●入江泰吉記念奈良市写真美術館(メタバース上での写真展や年間講座「高畑デジタル写真倶楽部」、奈良女子大学と連携など多様な取組)
https://naracmp.jp/

●奈良市へ移住して古都での生活を実現!仕事・住宅・暮らしの情報を解説(縁結び大学)
https://jsbs2012.jp/date/city-nara-iju


【1-2】共働きでも子育てしやすいまち(2022年関西1位)
●奈良市の子育て支援-移住を検討する方へ-
https://www.city.nara.lg.jp/site/nararhythm/1513.html

●奈良市が関西1位!年少人口の転入超過&共働き子育てしやすい街ランキング2022
https://www.city.nara.lg.jp/site/nararhythm/163804.html

●5年連続転入超過の奈良市、移住ガイドブック「ならりずむ。」をリニューアル!奈良発のロックバンドTHE ORAL CIGARETTES 山中拓也氏のインタビューも掲載
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000261.000036429.html

●奈良市子どもセンター
https://www.city.nara.lg.jp/site/childcenter/

●第2子目以降の利用者負担額(保育料)を無償化
https://www.city.nara.lg.jp/site/kosodate/171130.html

●子育て家庭への経済的支援「子ども医療費助成制度」
https://www.city.nara.lg.jp/site/kosodate/31125.html

●保護者の負担を軽減!おむつ回収サービス&おむつ月額定額制サービス
https://www.city.nara.lg.jp/site/press-release/93722.html

●バンビ―ランチ(夏休みにお弁当の注文が可能に!全国初の取り組み)
https://www.city.nara.lg.jp/soshiki/133/n6457.html

●「なら子育て情報ブック」
https://www.city.nara.lg.jp/site/kosodate/1614.html


【1-3】1時間以内に大阪や京都に行けてアクセスが良い
●奈良市のアクセス(駅周辺・各エリア紹介)
https://www.city.nara.lg.jp/site/nararhythm/128259.html


【2-1】ITを活用した先進的な教育を先駆けて実施
●奈良市の教育-移住を検討する方へ-(奈良市への「教育移住」)
https://www.city.nara.lg.jp/site/nararhythm/1514.html

●奈良市教育委員会HP
https://www.city.nara.lg.jp/site/kyouiku/

●奈良市版GIGAスクール構想 
https://www.city.nara.lg.jp/site/gigaschool/

●AI学習ドリル「Qubena」
https://www.city.nara.lg.jp/site/gigaschool/175073.html

●【動画】奈良市版GIGAスクール構想「新しい教室の風景」
https://youtu.be/-IRnP5VaVyU?si=TP_GmW0rHuLNXUIy

●【奈良市版GIGAスクール】AI学習ドリルダッシュボードの運用開始について
https://www.city.nara.lg.jp/site/gigaschool/175073.html
https://www.kknews.co.jp/news/20230627o03

●SINET接続で、安定したネットワークを整備 Google認証基盤でゼロトラスト運用<奈良市教育委員会 教育DX推進課 係長 米田力氏>
https://www.kknews.co.jp/post_ict/20231204_7b

●教室と世界がつながるオンライン英会話
https://www.city.nara.lg.jp/site/kyouiku/10342.html

●世界遺産学習  ー古都奈良の文化財は学習にもー
https://sekaiisang.naracity.ed.jp/

●奈良市はぐくみセンター・キッズ学びのフロア(9階)
https://www.city.nara.lg.jp/site/kids-manabi/

奈良市版GIGAスクール構想「新しい教室の風景」
https://www.youtube.com/watch?v=-IRnP5VaVyU


【2-2】自然豊かな風景が広がっており田舎暮らしも満喫できる
●奈良市で田舎暮らし
https://www.city.nara.lg.jp/site/nararhythm/128608.html

●奈良市東部地域プロモーションサイト「ならのはるをめざして。」
https://www.city.nara.lg.jp/site/naraharu/index.html

●田舎暮らしを体験するなら「奈良さとやま民泊」
https://www.city.nara.lg.jp/site/kankou/9763.html

●奈良市空き家バンク・町家バンク
https://naracity-akiyabank.com/

●月ヶ瀬観光協会
https://tsukigase-kanko.or.jp/

●月ヶ瀬ワーケションルームONOONO
https://onoono-nara.jp/


【2-3】お試し移住も!充実した移住支援制度
●移住・二地域居住するなら奈良がおすすめ!「奈良市の移住支援制度」
https://www.city.nara.lg.jp/site/nararhythm/7242.html

●資料請求(移住ガイドブック「ならりずむ。」)
https://www.city.nara.lg.jp/site/nararhythm/191813.html

●オンライン移住相談
https://www.city.nara.lg.jp/site/nararhythm/77429.html

●奈良市お試し移住支援制度
https://www.city.nara.lg.jp/site/nararhythm/125150.html

●東京圏から移住をお考えの方へ「奈良市移住支援金」
https://www.city.nara.lg.jp/soshiki/109/10677.html

●移住支援情報をLINEでお届け!(セグメント配信)
https://www.city.nara.lg.jp/soshiki/3/75257.html
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