日立(ひたち)市は、県の北東部に位置する人口約16万3千人のまちです。日立製作所の創業の地として知られ、国内有数の「ものづくり」のまちとして発展してきました。
日立市は自然豊かでありながら、東京圏に近く利便性のよいまちです。四季を通じて寒暖の差が少ないことでも知られています。
さらに、移住支援や子育て支援が充実していることから、今移住先として注目されるまちの1つです。
ぜひ本記事を読んで、日立市への移住を検討していただけると幸いです。
Contents
1. 移住検討者が知っておくべき日立市の3つの特徴
はじめに、移住検討者が知っておくべき日立市の3つの特徴について解説します。
- 四季を通じて寒暖の差が少なく過ごしやすいまち
- 東京駅まで約90分、水戸駅まで約30分とアクセス良好
- 「海の見える家」でお試し移住体験が可能
1-1. 四季を通じて寒暖の差が少なく過ごしやすいまち
日立市は夏は涼しく冬は温暖で、四季を通じて寒暖の差が少ないことで知られています。関東地方のほかの地域とは異なる気候的な特徴があり、年間を通して過ごしやすい点が魅力です。
四季を通じて寒暖の差が少ない理由は、市の東側が太平洋に面し、市街地の西側に多賀山地が連なっているためです。
日立市の平均気温の平年値(1991年〜2020年の30年間の平均)は、下記URLから確認できます。
https://tenki.city.hitachi.lg.jp/obs/contents/968
1-2. 東京駅から約90分、水戸駅から約30分とアクセス良好
日立市は東京から北に約150km、県庁所在地の水戸市からは約40kmの場所にあります。日立市への所要時間は次のとおりです。
鉄道(JR常磐線) | 東京駅から約90分(特急ひたち利用) 仙台駅から約180分(特急ひたち利用) 水戸駅から約30分 |
自動車(常磐自動車道) | 三郷ICから約80分 仙台宮城ICから約180分 水戸ICから約30分 |
鉄道を利用の場合、東京駅から約90分とアクセス良好です。県庁所在地の水戸市とはJR常磐線や常磐自動車道などでつながっており、鉄道でも自動車でもアクセスしやすくなっています。
1-3. 「海の見える家」でお試し移住体験が可能
出典:https://www.city.hitachi.lg.jp/citypromotion/otameshi_iju/1010867/1004642.html
地方への移住にあたって、住居をどうすべきか悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
日立市では、移住希望の方に向けたお試し移住用住宅「海の見える家」を用意しています。「海の見える家」とは、海の見える一軒家をリノベーションした住居です。
お試し移住体験プログラムに参加すると、海の見える家を拠点とした3泊4日〜7泊8日の移住体験ができます。
さらに、現地コーディネーターが日立市のおすすめスポットを案内してくれます。
お試し移住体験プログラムの対象者は、日立市に移住を希望または検討している日立市外在住の方です。詳細は下記URLから確認できます。
https://www.city.hitachi.lg.jp/citypromotion/otameshi_iju/1010867/1004642.html
2. 日立市の暮らしに関する情報
ここまで移住検討者が知っておくべき日立市の3つの特徴について解説しました。続いては、日立市の暮らしに関する情報について紹介します。
人口 | 163,551人(令和6年9月1日現在) |
面積 | 225.73㎢ |
学校数 | 小学校 24 中学校 14 高等学校 9 大学 2 専門学校 4 専修学校 1 特支学校 1 義務教育学校 1 |
気候 | 本市は、東側が太平洋に面し、市街地の西側に多賀山地が連なっているため、夏は涼しく、冬は温暖で、四季を通じて寒暖の差が少ないという、関東地方の他の地域と異なる気候的な特徴を有しています。 |
医療施設数 | 病院数 14 診療所数 112 |
交通アクセス | ①自動車の場合 常磐自動車道「日立中央IC」から三郷ICまで約80分 ②鉄道の場合 「日立駅」から東京駅まで約90分 ③高速バスの場合 日立駅中央口停留所から東京駅まで約3時間 |
有効求人倍率 | 1.1倍(令和6年7月現在) |
保育所・幼稚園 | 保育所数 34 幼稚園数 24 認定こども園 14 |
賃貸の家賃相場(築10年以内) | 4万円~9万円 |
下記で日立市が住みやすい理由について解説します。
- 「6つの無料」と充実した支援で子育て世帯をサポート
- 「かみね動物園」や「奥日立きららの里」など、子育て世帯が楽しめるスポットが多数
- 日立の自然を堪能し、豊かな心を育むスポットが多数
2-1. 「6つの無料」と充実した支援で子育て世帯をサポート
日立市は、子育て支援が充実しているまちです。経済的な支援はもちろん、子育て環境の整備や教育にも力を入れています。
今回は、日立市独自の「6つの無料」についてくわしく解説します。
第2子以降の保育料が無料
日立市では、子育て世帯の経済的負担を軽減する目的で第2子以降の保育料を無料にしています。
国の制度では、原則として第2子の保育料は第1子の保育料の半額です。日立市独自の取組として、令和元年10月から認可の保育園や認定こども園に通う0〜2歳児についても保育料が無償化されました。
詳細は下記URLからご確認ください。
https://www.city.hitachi.lg.jp/kosodateoen/mokuteki_sagasu/1007349/1001986/1001998.html
ヘルパー派遣料が無料
日立市では、妊娠中または出産後のヘルパー派遣料が無料です。日立市内に住民登録があり、日中に頼れる親族などがいない方が対象となります。
利用限度は1日1回、産前産後20回です(多胎児の場合40回)。利用可能期間は、健康手帳が交付された日からお子様の2歳の誕生日前日までとなります。
詳細は下記URLからご確認ください。
https://www.city.hitachi.lg.jp/kosodateoen/mokuteki_sagasu/1004287/1004294/1004295.html
ランドセル・スクールカバンが無料
日立市では、小学校入学時にランドセル、中学校入学時にスクールカバンを無償でプレゼントします。
日立市でランドセル贈呈がはじまったのは1975(昭和50)年で、これまでに10万個以上のランドセルを配布してきました。
子育て世帯の経済的負担を軽減するとともに、大人になっても同じランドセルやスクールカバンを使っていたことが会話のネタになると好評です。
学校給食費が無料
日立市では、令和5年4月から市が提供しているすべての児童・生徒の給食費を無償化しています。地場産物などを使用した豊富なメニューは子どもたちからも好評です。
遊んで学べる施設が無料
日立市では、「かみね動物園」や「日立シビックセンター科学館」など遊んで学べる施設が充実しています。
市内の小中学生に配布している「ひたち大好きパスポート」を使用すると、14のスポーツ・文化施設の入場料・使用料が無料となります。
18歳までの医療費が無料
日立市では、0歳〜18歳(高校生相当)の医療費が実質無料です。所得制限は設けていません。
外来・入院中の自己負担金や入院中の食事代も助成しており、後日市から利用者の口座に振込が行われます。ただし、一部窓口で申請が必要な場合もあるためご注意ください。
その他の子育て支援
その他、日立市では次のような子育て支援を実施しています。
- マタニティ子育てタクシー費用助成
- 出産・子育て応援給付金
- ひたちすこやか赤ちゃんクーポン券贈呈(おむつやミルクなどの購入)
- 路線バス通学定期券購入費の助成(小・中・高校生)
- 地域子ども食堂
- 児童クラブ・放課後子ども教室
詳細は下記URLからご確認ください。
https://www.city.hitachi.lg.jp/citypromotion/hitachi_donnamachi/1010628/1011121.html
2-2. 「かみね動物園」や「奥日立きららの里」など、子育て世帯が楽しめるスポットが多数
日立市には、子育て世帯が楽しめるスポットが多数存在します。今回はとくに人気のスポットを2つ紹介します。
かみね動物園
出典:https://www.kankou-hitachi.jp/spot.php?mode=detail&c=18&code=179
かみね動物園は、ライオンやキリンなど約100種540点の動物を見学できる動物園です。昭和32年に開園した歴史ある動物園で、県内外の方々に愛されています。
小人(4歳〜中学生)は100円、幼児(3歳以下)は無料で入園できるお得さも人気の秘密です。
かみね動物園がある「かみね公園」は、昭和28(1953)年に開園した総合公園です。公園内には、ほかにも遊園地、レジャーランド、市民プールなどの施設があります。
所在地 | 茨城県日立市宮田町5-2-22 |
URL | https://www.city.hitachi.lg.jp/shisetsu/kanko_bunka/1007556/1003143/index.html |
問合せ先 | TEL:0294-22-5586 |
担当部署 | 産業経済部 かみね公園管理事務所 |
奥日立きららの里
出典:https://www.city.hitachi.lg.jp/bunkakoryu_sports/kanko/1004392/1013402/1008593.html
奥日立きららの里は、1994年に開業した自然体験型のレクリエーション施設です。東京ドーム10個分の広大な敷地の中に、ふれあい牧場や貸別荘タイプのケビンなどの施設があります。
中でも有名なのは、全長1188メートルの日本一長いすべり台「わくわくスライダー」です。1日楽しめるスポットとして、週末になると県内外から多くの家族連れが訪れます。
所在地 | 茨城県日立市入四間町863-1 |
URL | https://www.city.hitachi.lg.jp/bunkakoryu_sports/kanko/1004392/1013402/1008593.html |
問合せ先 | TEL:0294-22-3111(内線:411、474) |
担当部署 | 産業経済部 にぎわい施設課 |
2-3. 日立の自然を堪能し、豊かな心を育むスポットが多数
日立市には、自然を堪能できるスポットも多数存在します。今回は、とくにおすすめしたい3つのスポットを紹介します。
日本さくら名所100選(平和通り、かみね公園)
出典:https://www.ibarakiguide.jp/spot.php?mode=detail&code=311
日立市では、春になると市内各所で美しい桜を楽しめます。とくに「かみね公園」と「平和通り」の桜が有名で、日本のさくら名所100 選に選出されています。
かみね公園は、毎年春になるとソメイヨシノやサトザクラなど約1,000本の桜が咲き誇り、市内外から多くの花見客が訪れます。
所在地 | 茨城県日立市宮田町5-2-22(かみね公園) |
URL | https://www.city.hitachi.lg.jp/machizukuri_kankyo/kankyo/1004377/1009842/1009554.html |
問合せ先 | TEL:0294-22-3111(内線:591) |
担当部署 | 都市建設部 さくら課 |
市内6か所のビーチ
出典:https://www.kankou-hitachi.jp/hitachi-ocean/page000134.html
日立市には、県内最多の6か所のビーチがあります。
- 伊師浜海水浴場
- 川尻海水浴場
- 会瀬海水浴場
- 河原子海水浴場
- 水木海水浴場
- 久慈浜海水浴場
6か所海水浴場のうち3つが、水質のよさや砂浜の美しさなどの観点から「快水浴場100選」に選出されています。夏は花火イベントも充実しています。
ビーチの詳細や遊泳状況については下記URLをご確認ください。
https://www.kankou-hitachi.jp/beach
「日立アルプス」ハイキングコース
日立アルプスは、高鈴山を主峰に、標高200〜600mの7つの山々が連なったハイキングコースです。バリエーション豊かなコースがあるため、初心者から上級者まで自身の体力に合わせて楽しめます。
日立アルプスの一部は常陸国ロングトレイルの一部にもなっており、2024年12月には「日立アルプスOCEANトレイル2024」が開催予定です。
所在地 | 茨城県日立市十王町伊師ほか |
URL | https://www.city.hitachi.lg.jp/faq/kanko_bunka_koryu/1006735/1006740/1006747.html |
問合せ先 | 0294-22-3111(内線:411、474) |
担当部署 | 産業経済部 にぎわい施設課 |
2-4. 「日立市移住支援金」や「ひたちテレワーク移住促進助成金」などの移住や住宅取得の支援策が充実
日立市では、移住や住宅取得の支援策が充実しています。「移住者向け支援」と「子育て移住・転入者向けの住宅取得支援」の2つに分けて解説します。
移住者向け支援
日立市が実施する主な移住者向け支援は次の2つです。
- 日立市移住支援金
- ひたちテレワーク移住促進助成
日立市移住支援金とは、東京圏に在住し東京23区内に通勤されていた方が日立市に移住した際に移住支援金を支給する制度です。
世帯(2人以上)で移住する場合は100万円、18歳未満の子ども1人当たりにつき100万円が加算されます。
日立市移住支援金の詳細やひたちテレワーク移住促進助成については、下記のURLをご確認ください。
https://hitachi-gurashi.com/support/
子育て移住・転入者向けの住宅取得支援
日立市が実施する主な子育て移住・転入者向けの住宅取得支援は次の5つです。
- ひたちマイホーム取得助成
- 山側住宅団地マイホーム取得助成・リフォーム補助
- ひたちエコみらい住宅助成
- ひたち転入者応援リフォーム助成
- 空き家利活用リフォーム補助
いずれも日立市への移住・転入を検討している方にとって心強い制度です。くわしくは下記のURLをご確認ください。
https://hitachi-gurashi.com/support/
日立市に移住したいと思ったらぜひご相談を
本記事を読んで、日立市に移住してみたいと感じていただけたら、下記の「都市建設部住政策推進課」までご相談ください。あなたの疑問や不明点に対して、担当者が親身になって寄り添ってくれるはずです。
日立市では、移住希望の方に向けて移住ポータルサイトを開設しています。ぜひこちらも合わせてご確認ください。
所在地 | 茨城県日立市助川町1-1-1 |
URL | 日立市ホームページ https://www.city.hitachi.lg.jp/ 移住ポータルサイト「ひたちぐらし」 https://hitachi-gurashi.com 日立市プロモーションサイト「ひたち風」 https://www.city.hitachi.lg.jp/citypromotion/ |
問合せ先 | 0294-22-3111(内線583) juseisaku@city.hitachi.lg.jp |
担当部署 | 都市建設部 住政策推進課 |