【岐阜県御嵩町への移住】まちの魅力や暮らしを解説

岐阜県の中南部に位置する御嵩町は、面積56.69㎢、人口約17,500人の町です。町域の約60%が山林となっており、四季折々の里山の魅力を体感できます。

町内には北端部に木曽川、中央部に可児川(かにがわ)が流れています。他にも6つの一級河川を有しており、貴重な野生動物の生息地となっています。

平均気温は15℃で、岐阜県の中でも比較的過ごしやすい環境が魅力的です。雪は降りますが、積雪量が多くなることはほとんどありません。

日常生活に必要な施設・機関は一通りそろっており、岐阜市街、名古屋圏にもアクセス良好です。岐阜県御嵩町は、職場を変えることなく里山暮らしを実現できるため、「ほどよい田舎暮らし」をしたい人にぴったりの町と言えるでしょう。

この記事では、御嵩町の自然や歴史など、町の魅力をご紹介します。また、暮らしに役立つサポートや、移住支援もお伝えするので、御嵩町への移住を検討している方は、ぜひ最後までお読みください。

1. 移住検討者が知っておくべき御嵩町の2つの特徴

ここでは、御嵩町への移住を考えている方にぜひ知っておいていただきたい、まちの特徴を2つご紹介します。

  • 中山道の歴史文化が色濃く残る町
  • 森と共生した自然あふれる町

1-1. 中山道の歴史文化が色濃く残る町

御嵩町はかつて、中山道の宿場町「御嶽宿」として栄えた町です。慶長7年(1602)に徳川家康の命での宿場の整備が行われた際、いち早く手を付けられたのが「御嶽宿」でした。

現代でも、町のいたるところで当時の歴史と文化が垣間見られます。特に、名鉄「御嵩駅」の東側は、願興寺の門前町として賑わいをみせていた頃の面影が色濃く残っています。

ここでは、御嶽宿の歴史を今に伝えるスポットを3つご紹介します。

大寺山願興寺

出典:https://mitake-kankou.jp/experience/%E5%A4%A7%E5%AF%BA%E5%B1%B1-%E9%A1%98%E8%88%88%E5%AF%BA/

「大寺山願興寺」は、宿場の西入口に位置していました。約1200年前に伝教大師最澄によって建立された、施薬院(布施屋)が始まりとされています。願興寺の本堂と本尊薬師如来像他23躰は、国の重要文化財です。

願興寺では、毎年4月に「天下泰平」「五穀豊穣」を願う「御嵩薬師祭礼」が開催されます。1000年以上の歴史を持つ大祭で、岐阜県の重要無形民俗文化財に認定されています。

祭礼では「蠅追い」(はいおい)と呼ばれる一風変わった儀式が執り行われます。樒(しきみ)の小枝で来場者の頭を叩いて廻り、厄除け・邪気払いをするのです。一年の健康と安全を祈願して、御嵩薬師祭礼に出かけてみてはいかがでしょうか。

住所岐阜県可児郡御嵩町御嵩1377-1
アクセス・名鉄広見線御嵩駅下車すぐ
・東海環状自動車道可児御嵩インターより3分
連絡先0574-67-0386
時間10:00~16:00
公式サイトhttp://www.gankoji.sakura.ne.jp/

商家竹屋

出典:https://mitake-kankou.jp/experience/%E5%95%86%E5%AE%B6%E7%AB%B9%E5%B1%8B/

明治10年(1877)頃に建てられた「商家竹屋」。竹屋は当時、金融業をはじめとする幅広い商売を手掛けており、現代でいう「総合商社」のようでした。

江戸時代の建築様式を現代に伝える建築物として、平成9年に主屋、茶室が御嵩町指定有形文化財となりました。

そのたたずまいは、商家にふさわしく質素で風格のある造りです。

住所岐阜県可児郡御嵩町御嵩1406
アクセス・名鉄広見線「御嵩駅」下車、徒歩3分
・中央自動車道「土岐インター」より車で20分
・東海環状自動車道可児御嵩インターより車で10分
連絡先0574-67-5704
開館時間平日:10:00~18:00(入館は17:30まで)土日祝日:9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日月・第3火・最終金
ウェブサイトhttps://www.town.mitake.lg.jp/event/syoka-takeya/

中山道みたけ館

出典:https://mitake-kankou.jp/experience/%E4%B8%AD%E5%B1%B1%E9%81%93%E3%81%BF%E3%81%9F%E3%81%91%E9%A4%A8/

みたけ館は、図書館と郷土館を併設した施設です。郷土館では、およそ1800万年前の原始から、現代までの御嵩町の歴史を展示しています。

入館料が無料であることが信じられないほど、見ごたえたっぷりです。

住所岐阜県可児郡御嵩町御嵩1389-1
アクセス名鉄御嵩駅から徒歩3分
連絡先0574-67-7500
開館時間火~金 10:00~18:00土・日・祝 9:00~17:00
休館日・月曜日(祝日の場合は開館)
・毎月第3火曜日毎月最終金曜日
・年末年始
ウェブサイトhttps://www.town.mitake.lg.jp/event/mitakekan-kyodo/

1-2. 森と共生した自然あふれる町

御嵩町の森林で蓄えられた水は木曽川に流れ、下流域に暮らす人々の生活を支えています。御嵩町の森林を有効活用しながら守っていくことは、多くの人の暮らしに繋がっているのです。

ここでは、御嵩町で行われている環境保全活動のいくつかをご紹介します。

生活環境保全林「みたけの森」

出典:https://mitake-kankou.jp/experience/%E3%81%BF%E3%81%9F%E3%81%91%E3%81%AE%E6%A3%AE/

生活環境保全林として整備された「みたけの森」は、約70haの広大な敷地を有する自然豊かな公園です。公園内には、大庭園や湿原といった多様なエリアが広がります。

春にはサクラやツツジ、夏にはササユリが咲き誇り、秋には紅葉、冬には雪景色が見事です。四季折々の景色を堪能しながら、心身ともにリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。

園内には遊歩道も整備されています。ウォーキングや野鳥観察など、お好みのスタイルで、御嵩町の自然を感じてみてください。

住所岐阜県可児郡御嵩町中2777-1
アクセス・名鉄広見線御嵩駅から徒歩約20分
・東海環状自動車道可児御嵩インターから車で20分
連絡先0574-67-2111
ウェブサイトhttps://www.town.mitake.lg.jp/portal/life-process/land-park-road-traffic/park/post0004968/

森林の整備

出典:https://future-city.go.jp/doc/pdf/torikumi_project/mitake/p001_doc.pdf

御嵩町では、企業やボランティア、学校と協力して森林の整備に取り組んでいます。活動のねらいは、森林の持つ多面的機能を高めるために、森林を適正に管理し有効活用することです。

中でも特徴的な取り組みが「森林経営信託方式」です。この経営スタイルでは、町が所有している森林を、一定期間、民間の森林組合に管理・活用してもらいます。森林経営信託方式は、森の専門家の力を借りて、御嵩町の森林を守ろうという取り組みなのです。

公共交通の再生と次世代自動車への転換

出典:https://www.town.mitake.lg.jp/portal/life-process/land-park-road-traffic/traffic/post0014046/

御嵩町では、二酸化炭素削減のために、「過度に自動車交通に頼らないまち」を目指しています。名鉄広見線の利用促進や、バスのアクセス環境の整備が行われている他、ノーマイカーデー運動の促進や、自転車を利用しやすい環境の整備が進められています。

また、御嵩町では公用車に電気自動車や低燃費車を導入しています。公共施設に急速充電器を整備するなど、次世代自動車の普及にも力を入れています。

家庭・事業所での温室効果ガス削減活動

御嵩町では、家庭や事業所でのエコ活動にも積極的に取り組んでいます。町役場や福祉施設など、町内の各所にリサイクルステーションを設置し、家庭ゴミの削減を推進しています。日常生活のレベルでできることが多いので、無理なくエコ活動を続けられるのです。

加えて、省エネ住宅化を促進することで、大幅な二酸化炭素削減を目指しています。次でご紹介する、太陽光パネルの設置補助もその一つです。

公共施設に太陽光パネルを設置

出典:https://mitake-kankou.jp/experience/%E5%BE%A1%E5%B6%BD%E5%AE%BF%E3%81%95%E3%82%93%E3%81%95%E3%82%93%E5%BA%83%E5%A0%B4/

御嵩町では、公共施設に太陽光パネルを設置し、再生可能エネルギーを積極的に導入しています。上の画像にも載せた「御嶽宿さんさん広場」では、屋根に50枚のソーラーパネルを設置し、施設で必要な電力を賄っています。

また御嵩町では、太陽光発電システム等を設置する方々に対して、設置費用の一部を補助する制度も始まりました。

再生可能エネルギーの導入は、環境保全だけでなく、災害時に強いまちづくりにも繋がっています。

補助金の詳細は御嵩町のホームページをご覧ください。

https://www.town.mitake.lg.jp/portal/town/environmental-information/post0047405

2. 御嵩町の暮らしに関する情報

ここでは、御嵩町に暮らす際に役立つ情報をご紹介します。

人口17,606人(R6.4.1時点)
面積56.69㎢
学校数・小学校3校
・中学校3校
・高等学校2校
気候岐阜県下としては比較的過ごしやすく、平均気温は15℃。
雪は降りますが、積雪量が多くなることはほとんどありません。 
医療施設数・病院、診療所(小児科、産科・婦人科、歯科、眼科含む)13施設
・小児科1施設
・歯科6施設
・薬局5施設
交通アクセスマイカーを利用すれば、国道21号や東海環状自動車道「可児御嵩IC」から岐阜県・愛知県の市街地へスムーズにアクセスすることができます。
また、名鉄広見線「御嵩駅」「御嵩口駅」「顔戸駅」から電車で名古屋市などの都市圏に繋がることも可能。
町外に通勤しながら、理想の田舎暮らしを営むという選択肢もあります。
保育所・幼稚園・保育所4カ所
・幼稚園1園
・地域型保育事業所1カ所

2-1. 名鉄名古屋駅から約1時間でアクセスできる環境

出典:https://www.town.mitake.lg.jp/portal/mitake-introduction/access-mitake-introduction/post0006739/

JR東海道本線を使うと、「名古屋駅」から「可児駅」まで約1時間10分、名鉄犬山線と名鉄広見線を乗り継ぐと、「名鉄名古屋駅」から「御嵩町駅」まで約1時間でアクセスできます。

  • JR東海

中央線 「名古屋駅」 → 「多治見駅」

太多線 「多治見駅」 →「 可児駅」

  • 名鉄

犬山線 「名鉄名古屋駅」 → 「犬山駅」

広見線 「犬山駅 」→ 「新可児駅」 → 「御嵩駅」

車の場合、国道21号線や東海環状自動車道「可児御嵩I.C」から、岐阜県の市街地や愛知県へスムーズにアクセスすることができます。

  • 中央自動車道:土岐I.C→国道21号線
  • 名神高速道路:小牧I.C→国道41号線→国道21号線
  • 東海環状自動車道:可児御嵩I.C→国道21号線

2-2.自然豊かな環境の中で、サポートを受けながらのびのびと子育てができる

ここでは、御嵩町の子育て環境をご紹介します。田舎の良さを味わいながら、必要な支援もしっかりと受けられる御嵩町は、ゆったりとのびのび子育てしたい人におすすめの町と言えるでしょう。

小規模特認校制度

出典:https://www.town.mitake.lg.jp/portal/child-education/school-education/post0006085/

「小規模特認校制度」とは、「小規模な学校で学びたい、学ばせたい」というニーズに応えてできた制度です。御嵩町での実施校は、上之郷小学校。条件を満たせば町内全域から転入学できます。

上之郷小学校は、全校児童74名(令和6年度)の小規模校です。ここでは、少人数だからこそできる教育プログラムが組まれています。

例えば、タブレットパソコンを使って自ら調べ交流し、仲間との学びを深めています。また、体育の授業では、トップアスリートから指導を受けることができます。

住所岐阜県可児郡御嵩町宿2002
連絡先0574-67-1338
ホームページhttp://kaminogosyo.com/

小規模特認校制度について、詳しくは御嵩町のホームページをご覧ください。

https://www.town.mitake.lg.jp/portal/child-education/school-education/post0006085

ファミリー・サポート・センター

「ファミリー・サポート・センター」通称「ファミサポ」は、子育ての援助をしてほしい人(利用会員)と、子育ての援助をしたい人(サポート会員)が会員になり、助け合いながら活動する会員組織です。

  • 利用会員:町内在住・在勤の方で、おおむね生後6か月から小学校6年生までの子どもがいる方
  • サポ-ト会員:町内在住・在勤で、子育て経験がある方、または、20歳以上で育児の援助に意欲のある方

※両会員を兼ねることもできます。

保育園や幼稚園の送迎、子どもが病気だけど仕事を休めないときなどに利用できます。リフレッシュ目的でも使えるファミサポは、自分らしく子育てしたい方の強い味方です。

ファミサポについて、詳しくは御嵩町のホームページをご覧ください。

https://www.town.mitake.lg.jp/portal/child-education/parenting/post0012755

御嵩町スポーツ少年団

御嵩町内には7つのスポーツ少年団があります。スポーツを通して健康な心と体を作り、地域との繋がりを強めることもできます。

御嵩町のスポーツ少年団の活動種目はこちらです。

  • 軟式野球
  • 柔道
  • サッカー
  • 硬式テニス
  • バレーボール
  • 少林寺拳法

2-3. 充実した移住者支援を受けられる

出典:https://www.town.mitake.lg.jp/portal/town/measure/other-various-plan/post0072709/

ここでは、御嵩町の移住者支援制度を6つご紹介します。

御嵩町空き家バンク制度

「御嵩町空き家バンク制度」は、空き家を売りたい・貸したい人と、空き家を買いたい・借りたい人をマッチングするサービスです。空き家バンクに登録されている物件を選ぶと、「空き家改修補助」と「空き家家財道具処分補助」を受けられます。

東京圏からの移住支援金

  • 条件

・東京23区内に5年以上居住し通勤していた方で、御嶽町内の企業に就職する等の条件を満たした方

※その他詳細な条件あり

  • 支給額

・単身:60万円

・世帯:100万円+18歳未満の子ども1人につき100万円

(テレワークの場合は単身30万円、世帯50万円)

清流の国ぎふ移住支援金

  • 条件

・令和6年4月以降に岐阜県以外の都道府県から御嵩町に移住し方

・39歳以下

・5年以上御嵩町に継続して移住し就業等の条件を満たす方

※その他詳細な条件あり

  • 支給額

・50万円

空き家改修補助

  • 条件

・御嵩町の空き家バンクに登録されている物件が対象

・補助対象者は町外から転入してきた18歳以上の方

  • 補助額

・補助対象工事等の総額の1/2

県外からの転入:120万円上限

県内からの転入:90万円上限

空き家家財道具処分補助

  • 条件

・御嵩町の空き家バンクに登録されている物件の家財道具の処分が対象

  • 補助額

・処理費用の1/2

・最大10万円

地方就職学生支援金(令和6年10月~)

  • 条件

・東京都内に大学の本部があり、東京圏内に在住している学生

・御嵩町に転入予定

・岐阜県内の企業に就職予定

※その他詳細な条件あり

  • 補助額

・企業の採用活動にかかる交通費の助成

・最大1万1千円

各移住支援制度について、詳しくは御嵩町のホームページをご覧ください。

https://www.town.mitake.lg.jp/portal/town/measure/other-various-plan/post0072709

御嵩町に移住したいと思ったらぜひご相談を

歴史と文化、森との共存を大切にしている、岐阜県御嵩町。都心部へのアクセスも良好な御嵩町は、ほどよい田舎暮らしを楽しみたい人におすすめの町です。

そんな御嵩町が気になったら、以下のサイトからお気軽にご相談ください。一足先に「みたけ暮らし」を実現している先輩方の体験談も見られます。

連絡先0574-67-2111
担当部署企画課
住所〒505-0116岐阜県可児郡御嵩町御嵩1239-10574-67-2111 受付時間 : 8:30~17:15(月~金)
公式サイトホームページ  https://www.town.mitake.lg.jp/

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