登別市は北海道の南西部に位置し、面積約210㎢、人口約4万5千人の都市です。市の南東部は太平洋に面し、北東部には温泉街が広がります。
登別市は大自然に恵まれた立地でありながら、道内の主要都市へのアクセスも良好です。市内には便利な都市機能も充実しているので、自分好みのライフスタイルを楽しめるでしょう。
観光客を迎え入れることの多い登別市。地域柄、明るく開放的な性格の人が多いのも、移住検討者には嬉しいポイントです。
この記事を読めば、登別市のまちの魅力と、暮らしやすさのポイントがわかります。登別市への移住を検討している方は、ぜひ最後までお読みください。
Contents
1. 移住検討者が知っておくべき登別市の3つの特徴
ここでは、登別市の以下の3つの特徴をご紹介します。
- 日本屈指の温泉郷
- 大自然と「鬼」に出会える
- 北海道でも雪が少なく温暖な気候
市内に移住を検討している方には知っておいていただきたい魅力が満載ですので、ぜひチェックしてみてください。
1-1. 日本屈指の温泉郷
登別市には、9種類もの泉質を楽しめる「登別温泉」と、国民保養温泉地に指定されている「カルルス温泉」があります。登別市は、年間約400万人の観光客が訪れる、日本屈指の温泉郷なのです。ここでは、登別温泉とカルルス温泉、それぞれの魅力についてご紹介します。
登別温泉
参照:https://www.visit-hokkaido.jp/spa/spot/detail_10614.html
登別温泉は地獄谷を源泉とする温泉です。特徴はなんといっても泉質の豊富さで、登別温泉では、9種類もの泉質を楽しむことができます。1つの温泉地でこれほどの泉質を保有するところは全国的に見ても少なく、「温泉のデパート」とも呼ばれています。
登別温泉は、市街地から車で10分ほどのところにあります。気軽に温泉を楽しめるのは、登別市民の特権といえるでしょう。
ここで、登別温泉で堪能できる9種類の泉質をご紹介します。泉質を知ってから入浴すれば、温泉の効果もアップするはずです。
- 硫黄泉:登別の代表的な泉質
- 食塩泉(塩化物泉):湯冷めしにくい「熱の湯」
- 明ばん泉(含アルミニウム泉):美肌効果あり
- 芒硝泉(硫酸塩泉):血流を良くする
- 緑ばん泉(含アルミニウム泉):身体の芯まで温まる
- 鉄泉(含鉄泉):鉄分を含む赤褐色の湯
- 酸性泉:殺菌力が高い「殺菌の湯」
- 重曹泉:「美人の湯」
- ラジウム泉:鎮静作用で万病に効く
その日の気分や、求める効果で泉質を選べるのは、登別温泉ならではの魅力です。
カルルス温泉
参照:https://www.visit-hokkaido.jp/spa/spot/detail_12024.html
カルルス温泉は、登別温泉から8㎞、車で15分ほど進んだところに位置しています。道内初の「国民保養温泉地」に指定され、名湯百選の1つです。泉質は単純温泉で、硫酸ナトリウムやカリウムを多く含み、高血圧や皮膚病に効果があります。
その昔、この地に住んでいたアイヌの人たちも、カルルス温泉を療養の湯として利用していたと伝えられています。カルルス温泉は、古くから人々を癒してきた歴史ある温泉なのです。
カルルス温泉には日帰り入浴できる施設もあります。登別温泉に比べて料金も安いので、登別温泉から一足伸ばしてみるのも良いでしょう。
1-2. 大自然と「鬼」に出会える
支笏洞爺国立公園内に位置している登別市は、雄大な自然に囲まれたまちです。そのため、登別温泉の源泉となっている「地獄谷」や「大湯沼」をはじめ、数々の景勝地があります。
多くの景勝地で四季折々の登別を堪能することができるのは、登別市に住む醍醐味ともいえるでしょう。
また、登別市には「鬼が棲む」という伝説もあります。ここでは、登別市の大自然を感じられる絶景スポットと、登別市で出会える鬼についてご紹介します。
地獄谷
出典:https://noboribetsu-spa.jp/spot/spot0034/
地獄谷は、日和山の噴火活動によってできた直径約450m、面積約11haの爆裂火口跡です。谷に沿って数多くの湧出口や噴気孔があり、登別温泉の源泉となっています。
源泉が煮えたぎる様子が、「鬼が棲む地獄」のように見えることから、地獄谷と呼ばれるようになりました。地獄谷からは多種類の温泉が1日1万t湧出しており、多くの人を癒しています。
大湯沼
参照:https://www.visit-hokkaido.jp/spot/detail_10164.html
大湯沼も地獄谷と同じく、日和山の水蒸気爆発によって形成された爆裂火口跡です。周囲約1㎞のひょうたん型の沼からは、硫黄泉が湧き出ています。
大湯沼からの温泉が流れる「大湯沼川」では、天然の足湯を楽しめます。地獄谷や大湯沼をめぐる遊歩道の途中にあるので、散策で疲れた足を癒すことができるでしょう。
新登別大橋
参照:https://www.tabirai.net/sightseeing/column/0000505.aspx
新登別大橋は、登別川の渓谷にかかる全長240mのアーチ橋です。谷底までは120mあり、北海道一の高さを誇ります。
新登別大橋は、ウルシやモミジの紅葉の名所です。橋のたもとに駐車場と展望台があるので、ゆっくりと景色を堪能することができます。橋の上からの景色とは、一味違った風景を見ることができるでしょう。
紅葉の見頃は、例年10月初旬から下旬となっています。圧倒的なスケールで紅葉を楽しめるのは、新登別大橋ならではの魅力です。
地獄の谷の鬼花火
出典:https://noboribetsu-spa.jp/spot/spot1005/
地獄の谷の鬼花火は、人々の幸せと無病息災を祈願する、登別市の夏の風物詩です。主役は、地獄谷に棲むと言われている「湯鬼神(ゆきじん)」たち。銅鑼や太鼓の音が響くなか、舞を披露します。
この祭りの目玉となるのが、鬼たちが夜空に放つ手筒花火です。8mにもなる火柱は、火山の噴火を思わせ、轟音とともに見る者を圧倒します。
地獄の谷の鬼花火は、「地獄谷には、薬湯を護る鬼神たちが住む」という伝説に由来しています。その伝説のとおり、登別温泉町内では多くの鬼たちに出会えます。
高さ18mにもなる巨大な鬼や、仲良く手をつなぐ鬼の親子もいます。他にも、様々な願いを叶えてくれる鬼たちがいるので、湯上りの散策中に探してみるのもおすすめです。
1-3. 北海道でも雪が少なく温暖な気候
出典:https://www.noboribetsu-iju.jp/introduction/(道内市町村における垂直積雪量 北海道建設部)
登別市は、北海道の中でも比較的雪が少なく、温暖な気候が特徴的です。登別市は太平洋に面しているため、冬でも晴れの日が多いのです。
冬場は1日の中の気温差が小さく、真冬でも最低気温が-10℃を切ることはほとんどありません。降雪量も少なく、特に市街地では雪が見られない日もあるほどです。積雪量は札幌市の半分ほどで、雪かきの負担も少ないでしょう。
雪が少ないとは言っても、やはり北海道。もちろん、雪国ならではのウィンタースポーツはしっかり楽しめます。中でも有名なのがサンライバスキー場です。初心者から上級者まで対応した、7種類のコースが用意されています。
市街地からサンライバスキー場へは、車でおよそ30分です。先ほどご紹介したカルルス温泉のすぐ近くにあるので、スキーの後に温泉で体を癒すこともできます。
2. 登別市の暮らしに関する情報
ここでは、登別市の暮らしに関する情報をお伝えします。登別市に移住する際や、移住してから役立つ支援制度をご紹介するので、ぜひチェックしてみてください。
2-1. 札幌と新千歳空港まで鉄路と車で約1時間、道内の他の主要都市までもアクセス良好
出典:https://noboribetsu-spa.jp/about/#location
登別市は、札幌や千歳空港まで約1時間でアクセスできる、交通の便が良いエリアです。苫小牧港や函館港まで出れば、フェリーでの移動も可能です。
登別市は、空路・陸路・海路を使って、道内の主要都市だけでなく、日本全国や海外へも移動することができるのです。アクセスの良さは、旅行や仕事、帰省のときに嬉しい条件でしょう。
登別市~札幌までのアクセス
- 登別⇔札幌 JR線特急で約1時間10分
- 札幌駅⇔登別温泉 バスで1時間50分
登別市~新千歳空港までのアクセス
- 登別⇔新千歳空港 JR線特急で約50分
- 登別温泉⇔新千歳空港 バスで1時間15分
新千歳空港からは、アジア7か国への直行便が運航しているので、海外旅行にも便利です。
登別市~他の道内主要都市へのアクセス
- 登別⇔函館 JR線特急で約2時間15分
- 登別⇔苫小牧 JR線特急で約25分 JR線普通で約45分
- 登別温泉⇔苫小牧駅 バスで1時間10分
- 登別⇔旭川 JR線特急で約2時間30分
2-2. 保育・教育施設と子育てサポートが充実
ここでは、登別市の保育・教育施設と、子育て支援をご紹介します。子育て世帯に嬉しい制度が充実しているので、ぜひ参考にしてみてください。
登別市内の保育・教育施設
市内にある保育・教育施設の数は以下のとおりです。
- 保育所(市立)5
- 幼稚園・認定こども園(市立)4
- 子育て支援センター・子育てひろば 4
- 小学校 8校
- 中学校 5校
- 高等学校 1校
- 中等教育学校 1校
保育施設のなかには、土曜保育や一時保育を実施しているところもあります。一時保育については次の見出しをお読みください。幼稚園の多くは園バスを利用できるので、家から離れたところの幼稚園を選んでも安心です。
登別市には、地域ごとに子育て支援センターがあります。初めての子育てや、移住先での子育てでは不安が大きくなりがちです。ぜひ、信頼できるコミュニティーを見つけてみてください。
市内には学童保育もあり、仕事をしながら安心して子育てできる環境が整っています。
一時保育
登別市内にある保育所では、一時保育を利用することができます。
保育時間と保育料は以下のとおりです。
- 保育時間:7時15分~18時15分(日曜日、祝祭日、12月29日~1月3日を除く)
- 保育料: 3歳以上の児童 1,500円/1日 3歳未満の児童 1,800円/1日
リフレッシュ目的でも、週3日かつ1カ月に14日まで利用できます。保護者の病気や出産など、必要であれば長期の利用も可能です。
詳しくは公式サイトをご覧ください。
https://www.city.noboribetsu.lg.jp/docs/2021032900104
ファミリーサポートセンター
出典:https://www.noboribetsu-iju.jp/parenting/family/
「ファミリーサポートセンター」とは、地域ぐるみで子育てを応援する事業です。0歳〜小学6年生までのお子さんがいる家庭が対象で、登別市に住んでいる人であれば誰でも利用できます。
利用料金は1時間500円(土日祝・病児600円)で、保育施設や習い事への送迎もしてもらえます。リフレッシュ目的でも使えるので、自分の時間を大切にしたいママにもおすすめです。
提供会員は現役のママや子育ての先輩で、専門のアドバイザーが間に入ってくれるため安心です。講習会や交流会も開催されているので、子育ての悩み相談や息抜きの場としても利用できるでしょう。
詳しくは公式サイトをご覧ください。
https://www.city.noboribetsu.lg.jp/docs/2013032800058
ブックスタート/ライブラリースタート
「ブックスタート」と「ライブラリースタート」は、子どもの成長に応じた読書環境を提案する事業です。
ブックスタートでは、4か月健診の際に、絵本2冊とアドバイスブックをプレゼント。ライブラリースタートでは、3歳児を対象に、子どもに図書館で読みたい本を1冊選んでもらいます。
親子で素敵な読書時間を過ごすきっかけになるでしょう。
詳しくは公式サイトをご覧ください。
http://www.noboribetsu.ed.jp/~iinkai/library/html/guide6html/guide6g.html
2-3. 事業を始めようと思っている人への補助金制度が整っている
登別市には、市内で事業を始めようと思っている人への支援制度が整っています。ここでは、「空き店舗活用事業補助金」と「事業開設費補助金」の2つの制度をご紹介します。
登別市での事業を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
空き店舗活用事業補助金
空き店舗活用事業補助金は、市内において3か月以上の空き店舗となっている建物を活用する場合、家賃の一部を補助する目的で支給されます。
- 補助率 2分の1
- 補助期間 最大12か月間
- 補助上限額 60万円(月額5万円)
詳しくは公式サイトをご覧ください。
https://www.city.noboribetsu.lg.jp/docs/2017051700023
事業所開設費補助金
事業所開設費補助金は、市内において新たに事業所を開設する際にかかる経費の一部を負担する目的で支給されます。事業所を新築、改築、改造する際に利用できるでしょう。
- 補助率 2分の1
- 補助上限額 30万円
※登別駅前周辺で観光客の集客を見込める事業所を開設した場合は、補助率3分の2、上限額が30万円増額。
※特定創業支援等事業による支援を受けたと認められる場合は、上限額が20万円増額
詳しくは公式サイトをご覧ください。
https://www.city.noboribetsu.lg.jp/docs/2017091900025
登別市に移住したいと思ったらぜひご相談を
この記事を読んで、登別市に移住してみたいと思ったら、ぜひ下記までご相談ください。
担当の職員が、移住後の生活に役立つ情報をお知らせし、あなたに合った暮らし方を提案します。
さらに、移住体験や、移住相談専門員によるまち案内を利用すれば、登別市でのリアルな暮らしをイメージできるでしょう。
連絡先 | 0143-85-1122 |
担当部署 | 登別市総務部企画調整グループ |
住所 | 登別市中央町6丁目11番地 |
公式サイトホームページ | https://www.noboribetsu-iju.jp/ |