自然が豊かで特産物が豊富。子育てもしやすい。

【静岡県森町への移住】まちの魅力や暮らし、支援制度を解説

静岡県森町の魅力は、自然が豊かで特産物が豊富。そして子育てもしやすい点です。また、移住者を支援する補助・応援金制度も多数あり、引っ越しや新生活にかかる費用を経済的にサポートをしてくれます。

今回の記事では、森町役場定住推進課の榊原さんにお話を伺いながら、森町の特徴、暮らしに関する情報、活用すべき支援制度、移住者の声を紹介していきます。

ぜひ、都会のドライな人間関係に寂しさを感じる方や自然豊かで人々の温かい雰囲気の中で子育てをしていきたい方は、森町への移住を検討してみてください。

1. 移住検討者が知っておくべき森町の3つの特徴

それでは、これから静岡県森町へ移住を検討している方に向けて、知っておくべき森町の3つの特徴について紹介していきます。

1-1. 豊かな自然が堪能できる環境

森町は、自然が豊かで日本の原風景を堪能できる環境が整っています。山間部は南アルプス赤石山系の南端に連なっており、山麓からなる里山を一望できるのが魅力です。

特産物が多いことでも有名で、お茶だけでなく、メロン、とうもろこし、柿、レタスなどさまざまな特産品を生産しています。

ふるさと納税の返礼品としても上記の商品を用意しているため、特産物が気になる方はチェックしてみましょう。

都会のデジタルな街並みに疲れて自然を求めている方や身体にいい食材を食べて健康に気を遣っていきたい方に森町はおすすめです。

1-2. 歴史を感じる神社仏閣が多く祭りも盛ん

森町は、歴史を感じる神社仏閣が多く祭りも盛んに行われています。

その昔、火伏せの神「秋葉山」へ通ずる秋葉街道の宿場町として賑わっていた歴史があり、格子戸の町家や路地裏の土蔵などはかつての時代の名残です。

2012年に全国京都会議に加盟し、遠州の小京都まちづくりが、2023年11月3日〜5日には遠州路最後を飾る秋祭りという「森のまつり」が開催され、勇壮な屋台の引き廻しや華麗な屋台で観客を魅了しました。

日本の古き良き時代の雰囲気が好きな方、また祭りで盛り上がる雰囲気が好きな方にとっても森町はおすすめの町です。

1-3. 日本のほぼ中央に位置し、交通利便性が高い

静岡県森町は、日本のほぼ中央に位置しており、東日本と西日本をつなぐ架け橋として交通が機能しています。
交通は天竜浜名湖鉄道が5駅あることや、バスが3路線あることから利便性が高いです。

利用者が減少傾向にあることから、継続が難しい反面、町と交通事業者が協力し、路線の維持を図る交通計画を実施しています。

よって、日本の各地に旅行に行く際も、森町は日本のほぼ中央のため、さほど移動に時間をかけずに旅行を楽しむことが可能です。

さらに、東京や大阪で頻繁に仕事の打ち合わせが入る方にとっても、新幹線を使って3時間弱で移動でき負担が少ないため、森町はおすすめです。

2. 森町の暮らしに関する情報

それでは、森町の暮らしに関する情報を見ていきます。
まずは、森町の基本情報を下記の表に掲載するので、参考にしていただければ幸いです。

人口17,300人(R5.6.1現在)
面積133.91km²
学校数・小学校=3
・中学校=2
・高校=1
気候温暖海洋性気候
医療施設数・病院=1(自治体病院)
・診療所=6
・歯科診療所=5
交通アクセス▼車の場合
・東京ICから2時間少々
・名古屋ICから1時間少々
▼新幹線(こだま)の場合
・東京駅から掛川駅(約1時間50分)
→天竜浜名湖鉄道に乗り換え、掛川駅から遠州森駅(25分)
・名古屋駅から掛川駅(約1時間)
→天竜浜名湖鉄道に乗り換え、掛川駅から遠州森駅(25分)
有効求人倍率1.19倍(R5.9月現在)
保育所・幼稚園・保育園=5
・幼稚園=4
賃貸の家賃相場(築10年以内)5.8万円

2-1. 就職支援が充実しているので仕事が探しやすい

静岡県森町は、就職支援が充実しているため、仕事が探しやすいです。
「ハローワーク」をはじめ、「しずおか就職net」「移住就業支援金求人サイト」「就職するなら静岡で!(U・Iターン就職応援サイト)」「森町企業立地・雇用促進特設サイト」などの多くのサイトが用意されており、移住された方でも仕事に困らないような仕組みを作られています。

また、農業に興味がある方向けに、「がんばる新農業人支援事業」「静岡で農業人になる(新規就農支援)」といったホームページもあるため、農業に従事したい方におすすめです。

2-2. 保育所や放課後児童クラブが開設されており、子育てしやすい

森町には保育所や放課後児童クラブが開設されているため、仕事をされているご両親の方でも子育てをしやすいです。
3つの私立認可保育園、2つの小規模保育所があり、毎年9月中旬〜10月中旬の期間で入所の募集が行われ、2月上旬に入所できるかの決定がされます。

ただし、多数の入所希望があった場合は、ほかの保育所へ入所していただくか必要性の高い方から入所していただくことがありますので、念頭に置いておきましょう。

保育料に関しては、お子様の年齢や保護者の方の課税状況、世帯状況によって異なるため、住民税所得割額を参考に決定されます。

下記が保育所一覧表となっています。

保育所名定員住所電話番号
摩耶(まや)保育園120名森町森1575-10538-85-0284
ときわ保育園120名森町向天方11170538-85-5211
プティ森町園70名森町飯田3191-10538-24-8606
ゆうな保育園19名森町中川1194-10538-31-4333
もりの保育所19名森町森50-10538-85-1351

2-3. 空き家・空き地を格安で購入しやすい

空き家や空き地を格安で購入しやすいことも森町に移住するメリットです。

森町でも空き家が多くあるため、空き物件を有効活用していく動きが盛んになっています。
そこで、「森町移住定住促進空き家・空き地バンク制度」で空き物件所有者と利用希望者を結びつけ、空き物件を有効活用する取り組みを実施しています。

実施内容は、空き家等利活用推進支援補助金の設置、空き家の無料相談会の開催などです。

町職員による物件の調査、バンク登録、情報提供、利用希望者登録、連絡・調整といった業務を行っており、最終的に空き物件所有者と利用希望者をマッチングさせ契約へ進んでもらうように手助けをします。

空き家等利活用推進支援補助金は、「森町空き家・空き地バンク」に登録可能な空き物件の残置物処理にかかる費用・改修費用を補助する制度です。

補助対象者は、売買または賃貸等による利活用を目的とした空き物件の所有者、購入者、または賃貸人で、残置物処分や改修を行う権限をお持ちの方、所有者から許可を受けた方となっています。

残置物処分の上限額は10万円、改修工事の上限額は30万円です。また、補助の条件には下記があげられます。

  • 空き家バンクに2年以上継続して物件を登録すること
  • 税金等の滞納がなく、暴力団関係者ではないこと
  • 登録した空き家を3親等内の親族に売却または賃貸しないこと
  • 残置物処分を委託する場合、一般廃棄物処理業の許可を受けている業者に依頼すること

詳細は下記URLをご覧ください。https://www.town.morimachi.shizuoka.jp/gyosei/machinososhiki/teijusuishinka/ijukoryugakari/2/2/380.html

3. 森町に移住する際に活用すべき支援制度

それでは、森町に移住する際に活用すべき支援制度について解説していきます。役立つ制度を知ってお得に移住をしていきましょう。

3-1.移住者新生活応援金

まずは、移住者新生活応援金という制度です。
新生活を行う際は引っ越しや家具の購入など何かとお金がかかるため、町が経済的に支援をしてくれます。

対象は、町の移住相談窓口などで相談を行ったうえで、町内の遊休不動産を利活用して移住された方です。
支援金は、単身世帯で5万円、2人以上の世帯で10万円となっています。

また、18歳未満の子供一人につき5万円も加算される素晴らしい制度のため、森町へ移住を検討される場合は、ぜひ利用して新生活を踏み出すきっかけにしましょう。

詳しくは下記URLをご覧ください。
https://iju.pref.shizuoka.jp/sol_support/index/?category[]=5&cityArea[]=35

3-2. 移住就業支援補助金

移住就業支援補助金とは、東京圏(東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県)から森町に移住し、静岡県が選定した中小企業などに就職した場合、もらえるお金のことです。
東京圏からの移住(UIJターン)促進や中小企業等の人材確保が目的となっています。

移住元要件としては、下記の①②を両方満たす必要があります。

① 次のA,Bのどちらかに該当するかどうかを確認してください。

  • A、森町に移住する直前の10年間のうち通算5年以上、かつ移住する直前に連続して1年以上、東京23区内に在住していたかどうか。
  • B、森町に移住する直前の10年間のうち通算5年以上、かつ移住する直前に連続して1年以上、東京23区外の東京圏(東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県)の条件不利地域以外に在住し、東京23区内の法人等に通勤していたかどうか。

② 次のA~Dすべてに該当するかどうかを確認してください。

  • A、暴力団等の反社会的勢力または反社会的勢力と関係を有する者でないかどうか。
  • B、日本人、または外国人で永住者、日本人の配偶者等、永住者の配偶者等、定住者、特別永住者のいずれかの在留資格を有しているかどうか。
  • C、移住する直前に在住していた市区町村において、最近1か年市区町村税を滞納していないかどうか。
  • D、当該補助金に類するほかの補助金で、町長が指定する補助金の交付を受けていないかどうか。

また、補助金の額は下記の表のとおりです。

区分補助金額
単身移住の場合60万円
2人以上の世帯での移住の場合100万円
18歳未満の世帯員を帯同しての移住の場合18歳未満の方1人につき100万円を加算

たとえば、小学生と中学生の2人の子供を持つ4人家族で森町に移住した場合、100万円(2人以上の世帯)+100万円×2=300万円の補助金をもらうことができます。

詳しくは下記URLをご覧ください。
https://www.town.morimachi.shizuoka.jp/gyosei/machinososhiki/teijusuishinka/ijukoryugakari/2/izyusankouzyohou/2368.html

3-3. 住もうよ森町新婚さん応援金

婚姻にともなう新婚世帯を経済的に応援する制度が、「住もうよ森町新婚さん応援金」です。
結婚すると、引っ越しや家具の購入、結婚式、新婚旅行などの費用がかさみます。そこで要件を満たした場合、上限額30万円で結婚にかかる費用を森町が支給してくれる素晴らしい制度です。

下記項目すべてを満たしていることが要件となっています。

  • 令和3年4月1日から令和8年3月31日の間に婚姻届を提出し受理された夫婦であること
  • 婚姻日から1年以内であること
  • 申請時点において双方とも同一の住居に住民登録されていること
  • 婚姻日の年齢が双方またはいずれか一方が39歳以下であること
  • 双方とも町税の滞納がないこと
  • 双方とも交付申請日から引き続き1年以上、森町に居住すること
  • 双方とも住もうよ森町新婚さん応援金交付要綱に基づく交付を受けていないこと

対象費用は、住居の取得費、住居の賃貸料、住居のリフォーム費、引っ越し費用、生活備品費用、車両購入費、車両リース費などです。

詳しくは下記URLをご覧ください。
https://www.town.morimachi.shizuoka.jp/gyosei/machinososhiki/teijusuishinka/ijukoryugakari/2/izyusankouzyohou/3809.html

3-4. 結婚新生活支援補助金

結婚新生活支援補助金は、新婚世帯に対して、住居費やリフォーム費用、引っ越し費用を補助する制度です。

下記の項目をすべて満たしていることが対象者の条件です。

  • 令和4年の夫婦の合計所得が500万円未満であること(給与所得者の場合、合計収入540万円程度が目安。)
  • 令和5年3月1日から令和6年3月31日までの間に婚姻届が受理された夫婦であること。
  • 婚姻日において夫婦の年齢がともに39歳以下であること。
  • 双方とも交付申請日から引き続き1年以上、森町に居住すること。
  • 双方とも町税の滞納がないこと。
  • 申請時点において双方とも申請に係る町内の住居に住民登録されていること。
  • 過去に国の結婚新生活支援事業(他の地方公共団体での事業を含む。)に基づく補助金の交付を受けている世帯ではないこと。

補助金の額は、下記表のようになっています。

区分補助金額
婚姻時の年齢が夫婦2人とも29歳以下上限60万円
婚姻時の年齢が夫婦2人とも39歳以下上限30万円

婚姻時の年齢によって補助金額は異なりますが、30〜60万円の補助金をもらえることは非常に生活の足しとなります。ぜひ、移住を検討されている方は森町で新婚生活を満喫していただければと思います。

詳細は下記URLをご覧ください。
https://www.town.morimachi.shizuoka.jp/gyosei/machinososhiki/teijusuishinka/ijukoryugakari/2/izyusankouzyohou/4392.html

4. 森町移住者の声

ここまで、森町のお得な支援制度を紹介してきました。
それでは、実際に森町に移住した方の声を見ていき、移住したときのイメージを膨らましていきましょう。

4-1. 堀尾さん一家

堀尾さん一家は、子育てを第一優先として環境の良い森町に移住することを選択しました。
静岡県出身の夫妻と、10歳の長男、7歳の長女の4人家族です。

仕事の関係で三重県鈴鹿市に住んでいたのですが、奥様の父のご病気がきっかけで、子育ての環境を考え、森町に移住しています。
築100年を超える古民家を購入し、カーテンも仕切りもない開かれた空間で、朝6:30から家族の団らん(朝食タイム)が始まるのが至福の時間です。

幼い子供が自然に触れることは、後の人生にとって大きな収穫となります。
目の前に広がる山、たくさんの虫、きれいな花、見たことがない鳥などは、見たり触れたりしたい好奇心旺盛の時期の子供心をワクワクさせてくれる材料です。

都会では、子供と近隣住民が挨拶などのコミュニケーションを取ることを良しとしない傾向にあります。
しかし森町は、地域の人と親しく付き合っていくことが安心安全な環境のため、いろいろな人に見守られながら健やかに成長可能です。

同じく移住してきた若い世代と今後も交流を深め、伸び伸びとした環境で子供と一緒に暮らしていく未来が想像できます。

詳細は下記をご覧ください。
https://www.town.morimachi.shizuoka.jp/ijyu/interview/2233.html

4-2. 早川さん夫妻

早川さん夫妻は、一旦仕事の都合で森町を離れますが、2012年に再び移住し、築100年以上の古民家に二人で仲良く住んでいます。
古民家は夫婦で1年かけて改修する際に、県と町から耐震化補助等、合計105万円の補助金をもらうことができ、自己負担はなんと15万円で済んだそうです。

東京で東日本大震災を経験したことにより、人が多すぎず安否確認がしやすい森町がいいと考えました。
実際に住み始めると、地域の人たちがやさしく迎えてくれて、都会にはないコミュニケーションが心に沁みて、収入ではなく自分らしい暮らしを優先しようと決断したのです。

奥様は職業訓練校にて農家の研修を経て、「百姓人」という屋号で独立し、国と県から無利子の融資と農業活動資金の補助を受けることができました。
森町は、温暖気候のため農業が盛んで、トウモロコシやネギなどの特産物が非常に多いです。

旦那様は焙煎珈琲専門店「百珈」をリフォーム後の自宅古民家で始め、森町にあるお菓子屋さんのスイーツを月替わりで出しています。
「これから森町へ移住される方がいれば、先輩として相談の窓口になりたい」と話しており、森町住民の人の良さが現れています。

ぜひ、森町への移住を検討されている方は、焙煎珈琲専門店「百珈」へ足を運んで、今の自分の不安感や期待感の気持ちを打ち明けてみてはいかがでしょうか。

詳細は下記をご覧ください。
https://www.town.morimachi.shizuoka.jp/ijyu/interview/2230.html

4-3. プラナスさん一家

プラナスさん一家は、スペイン出身の旦那様と静岡県出身の奥様、息子さんの3人家族です。
知人から紹介された古民家が一瞬で気に入り、2014年から森町へ移住しました。

旦那様は初めて訪れた森町の空、雲、星、茶畑、山並みすべてがきれいで感動したそうです。
地域の人たちが植物、鳥、虫、動物、作物、伝統、しきたり、祭り、文化など細やかなことまで教えてくれることが森町の魅力だとプラナスさん夫妻は語ります。

息子さんも地域の人たちとコミュニケーションをとれて、手作りこんにゃくやアイスをいただくこともあるそうです。
スペイン出身の旦那様でも快適に暮らせる森町の自然の豊かさを、これから移住される方にも体感いただければと思います。

詳細は下記をご覧ください。
https://www.town.morimachi.shizuoka.jp/ijyu/interview/2235.html

森町に移住したいと思ったらぜひご相談を

今回の記事を読んで、森町に移住してみたいと興味を持った方がいらっしゃいましたら、下記の森町役場定住推進課移住交流係までご相談ください。

連絡先TEL:0538-85-6321
E-mail:teijyu@town.shizuoka-mori.lg.jp
担当部署森町役場定住推進課移住交流係
公式移住情報サイトhttps://www.town.morimachi.shizuoka.jp/ijyu/index.html

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